タイヤだけ変えてもダメ! 見落としがちな「エアバルブ」交換とその役目

タイヤ交換と同時に交換するのがベスト!

 タイヤも消耗品だけに、溝がなくなってきたり、表面にヒビや亀裂が出てきたときなど、定期的な交換が必要だ。交換時はタイヤを新品にするだけでなく、バランスを取るなど、付属的な作業もいろいろとある。そこで忘れがちなのが、エアバルブの交換だ。

 エアバルブとは、空気を入れる口のこと。そもそも定期交換部品であるということを知らない人もいて、タイヤは新品にしたけど、エアバルブはそのままということも多い。劣化はそれほど進まないように思いがちだが、空気の漏れを止めている部分はゴムなのでタイヤ同様と考えたほうがいい。

 さらに内部に仕込まれているバルブ部分からも空気漏れが発生する可能性もある。ちなみに正常な状態でもわずかにバルブから漏れていて、それをさらに止めているのがキャップとなる。いずれにしてもタイヤ交換と同時に交換するのがベストというわけだ。

 エアバルブはチューブタイヤが全盛の時代にはなかったもの。チューブに直接エアバルブが付いていたからで、タイヤとホイールそのもので空気を保持するチューブレスタイヤの登場とともに使用するようになった部品だ。

 形は水滴型で全体がゴムでできているものと、金属製でホイールに当たる部分にパッキンが入っているものの2タイプある。固定方法については、前者はねじ込むようにしてホイールに入れて本体そのもので止めるのに対して、後者はネジ止めとなる。この固定方法も確実なわけではなく、すき間が空いたり、ネジが緩むなどの経年的な劣化が起こりうると考えていい。

 部品代はゴムのタイプなら1個、数百円ほど。工賃もタイヤ交換と同時なら安く済ませられるので、タイヤと一緒に交換するほうがいいだろう。もし古いまま使用して、バルブから空気が漏れたら、そこの交換だけでタイヤ脱着など、手間も費用もかかってしまうのでなおさらだ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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