ワンミスの「代償」はますます大きく! 先進化で壊すと「多大な出費」を覚悟すべきクルマのパーツ5つ (2/2ページ)

最近よく聞く「高張力鋼板」も直すとなると大変!

3)ボディ

 新車解説でよく目にするのが高張力鋼板というもの。薄くできるので軽量化でき、剛性も高められるので採用範囲は増えているが、補修、つまり板金するとなると大変。かなりの熟練を要すうえに、使うパテも専用品ということで、パネルを丸ごと取り替えるケースが増えていて、そうなると当然費用は高額になる。

4)バンパー

 ボディパネルは高いとしても、バンパーは大丈夫と思うかもしれない。樹脂製のドンガラがねじ止めされているぐらいのイメージかもしれないが、それは昔のことだ。今ではソナーなどのセンサーが組み込まれているので、交換は大変だし、完了後のセッテイングも必要だったりと、バンパー交換だけでも費用は高額になりがち。ちなみにこれはボディ全体にも言えることで、最近のクルマは自動車メーカーから正しいパネルの組み方が指示されていて、それに沿って補修しないと安全性が確保できなくなっているため、手間と費用はかさむばかりだ。

5)エンジンやミッション

 今でも当たり外れはあるし、メンテ不良で故障することもなくはない。その場合、以前なら細かくパーツが出たので部分的なオーバーホールが可能だったりしたが、最近ではどんどん供給が減っていて、たとえば補修用のピストンとして、昔ならオーバーサイズと呼ばれる少しだけ径が大きなもの(シリンダーを大きくして合わせる)が用意されていたが、今は設定すらない。下手すると丸ごと載せ替えしかなかったりする。保証が効けばいいが、効かないと最悪、廃車だ。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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