パンクに無縁の人は少ない! 加入して損はない今増えつつある「パンク補償」の中身とは

パンクした1本だけではなく4本全交換というのはありがたい

 大手カー用品チェーン店やタイヤショップなどで展開している、タイヤの「パンク補償」というサービスがある。新品タイヤ4本以上を購入し、取り付けするときにオプションとして3000円~9000円の補償料金を払うと、購入日から2~3年の間にパンクした場合、タイヤ1本のパンクで4本とも新品交換してもらえるというサービスだ。(タイヤは走行によって摩耗が進むので、パンクしたタイヤ1本だけでなく、ほかの3本も一緒に新品に交換というのは重要な点!)

 たとえばオートバックスの「あんしんタイヤ補償」では、補償期間は30カ月と長期で、新品タイヤ4本+取付工賃の金額が8万円超~10万円以下=補償上限10万円で、加入料は7700円。日本国内における偶然の単独事故で、補償対象タイヤにパンク、バーストおよびピンチカットが発生した場合に提供されるサービスで、補償期間中1回に限り利用できる。

 また4本のタイヤのうち、1本でも残溝が2mm(スタッドレスは4mm)以下になった時点で補償終了になる。他店の「パンク補償」も、タイヤの購入費によって補償料金が変わる点は同じ。補償期間や走行距離制限の有無、ロードサービスの有無などの多少の違いはあるので、詳しくは各社のHPなどで比較してみるといいだろう。

 さて、こうした「パンク補償」、はたして加入した方が得なのかどうなのか。結論からいうと、加入しておいて損はない。というのも、タイヤのパンクは思ったより身近なトラブルで、統計ではドライバーの40~55%がパンクの経験があり、新品タイヤを購入してから3年以内に50~60%もパンクしているというデータがあるからだ。

 パンクというのは不思議なことに、「年に1度はパンクする」という人もいれば、「パンクしたことはない」「10年に一度あるかないか」という人もいて、パンクしやすい人とそうでない人はわりとはっきりわかれている。おそらく地域性(よく利用する道にデブリが多い)や、乗り方(わりと路肩寄りを走る人)が影響していると思われるが、過去3年以内にパンク経験がある人ならば、「パンク補償」に加入しておいて損はないはず。

 とくに最近は、スペアタイヤを積まずに「パンク修理キット」が標準というクルマも多い。「パンク修理キット」は一度使うと、そのタイヤは再利用できなくなるので、そういうクルマは「パンク補償」に入っておくメリットは大きいはず。また単純なパンクだけなら修理費も安いが、「パンク補償」には、ピッチカットやバースト、いたずらによるパンクなども補償対象になるので、高価なタイヤ、幅広タイヤ(異物を踏みやすい)を履いている人にはとくにおすすめ。

 これまでよほどパンクとは無縁だった人は別として(?)、わりと安価な補償料で大きな安心が得られる「パンク補償」は、積極的に加入を検討しておきたいサービスだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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