未使用中古車か認定中古車かそれとも? 人気車の「長期納車待ち」の有効対策とは (2/2ページ)

認定中古車や展示車でも良いから早く納車したいという人も

 最近目立ってきたのが、新車ディーラーの敷地内などに置いてある“認定中古車”。だいたいは、試乗車や点検時の代車などに使われたものとなっている。初度登録(軽は届け出)してから、半年ほど経過したものが多いのだが、車内禁煙や走行距離が規定範囲を超えないようにするなど、管理が行き届いているのが特徴。

「新車で商談していて、どうしても値引きなどで折り合いがつかないとき、希望車に近い仕様の認定中古車があれば、おすすめすることがあります。『新車で買うより割安』としてご購入されるお客様も目立ちます」とは、現場のセールスマン。

 また、「展示車でもいいから早く乗りたい」というひともいるとのこと。過去には、展示車は販売用に仕入れた車両から選んでいたので、たまたま納車されたクルマが展示車だったということもあり、それが嫌な人は「展示車を納車しないこと」などと、注文書に一筆入れることもあったそうだ。

 展示車の何がいけなかったかというと、急ぎの修理などがあった場合に、展示車から必要な部品を拝借することが大昔にはよくあったそうだ。リクライニングを倒し、スタッフがタバコを吸ってリラックスするなどもあったようで、とにかくコンデイションについては不安要素だらけだったそうだ。

 しかし、いまではメーカーから仕入れる時には、展示や試乗用と、販売用はしっかり分けているので、知らないうちに展示車が納車されるということはなくなっている。また。そもそも展示にまわる車両はごく少数。

「ショールーム内に新車が置いてあるのが汚らしい」といった意見が最近は多いようで、さらに商談や点検待ちスペースの拡充のために、ナンバープレートをつけて、屋外展示車と試乗車の両方を兼ね備えるようにするのが一般的となっている。まあ、コロナ禍のいまでは、不特定多数のひとが触ったり、乗りこんだりした展示車を買おうと考えるのは難しいかもしれない。

 納期遅延を限りなく避け、新車にすぐ乗りたいならば、発売前に予約という形で契約するのがもっともおすすめ。ウエブサイトや自動車専門誌などで、ニューモデルのデビュースケジュールを確認し、取り扱いディーラーへ「何か情報が入ったら教えて」と伝えておけば、セールスマンから情報提供があるはず。

 しかも、本格的な生産を控え、売れ筋グレードやボディカラー、よく選択されるオプションなどの情報収集も兼ねて、予約受注を積極的に行うメーカーが多い。そのため、発売直後に購入するよりは、発売前のほうが用品の無料サービスや、下取り査定額の上乗せなどが充実し、買い得に購入することができるケースが多い。また、早ければ早いほど当然納期が早いし、希望仕様が初期ロッド(最初に配車される枠)にあれば、それこそ最速で納車されるので、納期遅延に巻き込まれることもなくなるのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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