「深海」「サーキット」「めまい」! 由来もさまざまな「青」が印象的なクルマ5選 (1/2ページ)

クルマ業界を代表する鮮やかな「青」が大集合!

例年よりかなり早く突入した地域があるかと思えば、関東などお預けを食っている地域もありますが、いずれにしても日本人が年に一度は通らなければいけないジメジメ期、それが梅雨ですね。どんよりした空とムシムシした湿気にイヤになりますが、そんな時は、街を駆け抜ける青空のようなボディカラーを見つけて、しばし心だけでもカラッとしてみてはいかがでしょうか。空色はもちろん、海のようなブルー、宝石のようなブルーなど、今回はずっと眺めていたくなる美しく個性的な「青」が魅力的なクルマたちをご紹介したいと思います。

1)スバル WRブルー

 まず1台目は、2020年度の衝突安全テストで最高得点をマークし、日本で最も安全なクルマに贈られる「ファイブスター賞」を受賞した、スバル・レヴォーグ。このトップグレードとなる「STI Sport」だけに設定されているのが、「WRブルー」という青色です。

由来を知らなくても綺麗なボディカラーですが、スバルがWRCで大活躍していた時代を知っている人にとっては、特別に思い入れのある色でもあります。世界中の過酷なコースを疾走するマシンのために開発された初代「WRブルー」は、砂や石畳、雪など、それこそラリーの主戦場となった自然の色を背景にしたときに、より美しく強く映える色として開発されたのです。

のちに、SUPER GTやニュルブルクリンク24時間レースなど、サーキットで戦うようになるにつれて、「WRブルー」の色味も少しずつ変化しつつも、スバルのスポーティイメージを象徴する色として、受け継がれてきました。新型レヴォーグの「WRブルー・パール」は隠し味的に赤を仕込んだり、華やかさもある美しいブルーとなっています。

2)日産 AUTECHブルー

 続いて2台目は、湘南・茅ヶ崎に拠点を構え、日産の純正カスタマイズモデルを生み出しているAUTECH(オーテック)が大切にしている「AUTECHブルー」です。

最新モデルでは日産ノートに採用されていますね。もともと社内では「湘南ブルー」と呼ばれていて、湘南の空と海、そしてこの地域特有の夜光虫が放つ青白い光の3つに、AUTECHのヒストリー、ヘリテージ、地域性の意味を込めているといいます。

全モデルにまったく同じ色味を使うのではなく、AUTECHブルーと認識できる範囲で、そのモデルのデザインやキャラクターなどに合わせて、もっとも上質に美しく見えるようにデザイナーが調整してこだわっているという、特別なブルーとなっています。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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