いまクルマも「サブスク」が流行の兆し! 「オリジナル車」まであるサービス5つとその中身 (2/2ページ)

一般的なプラン以外にもレンタルの延長的プランも用意するホンダ

3)ホンダ 楽まる

 ホンダの「楽まる」も、利用できる車種が決まっており、NSXや電気自動車(EV)のホンダe、クラリティPHEV、レジェンドでレベル3を車載したホンダセンシングエリート、また運転支補助装置付き(障害者が自分で運転できる)の車両などは対象外になる。それ以外は他社と同様の利用条件になる。

4)ホンダ マンスリーオーナー

 ホンダで独創的なのが、「マンスリーオーナー」だ。これは、レンタカーの延長といった利用方法で、1カ月以上、11カ月までの期間、月額で利用し、途中で車種を乗り換えることもできる。

 たとえば長期の赴任などで仕事や住まいの地域が変わり、しかしまた元へ戻る可能性があるようなとき、あるいは家の事情で買い物や家族の世話のために、ある一定期間クルマが必要になったというように、限定的ではあるものの、数時間とか数日といった短期ではないクルマ利用に便利だ。

 クルマ以外にも蓄電機やチャイルドシートといったものでも利用できる。

5)ボルボ スマボ

 ボルボの「スマボ」とは、スマートにボルボに乗るという意味で名づけられた。V40やV40クロスカントリー以外の車種に適応している。かつて、XC40の納車に時間を要した時期には、「ブリッジ・スマボ」といって、納車までの期間ほかのボルボ車に定額で乗れるといった便宜をはかったこともある。リース契約による利用の便利さを体験してもらう意味もあった。

 いずれの場合も、全損事故になった際はクルマがないのに契約だけ残ってしまうことも起こり得るので、車両保険の付与など、購入ではなく利用する視点で万一の事態への対処も考慮しておくといいだろう。あるいは、他のメーカーへの乗り換えの可能性も将来的にあるなら、そうした点も事前に確認しておくとよい。


御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
日産サクラ
趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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