クラウンにレジェンドと存続に暗雲垂れ込めるセダン! かつてなぜ人気を得てどうして凋落したのか (1/2ページ)

ネガティブな内容で最近何かと話題になるセダン

 少し前にはクラウンが現行モデルを最後にしてセダンスタイルをやめてSUVになるのではないかなどの情報が飛び交い、そして最近では日産スカイラインが絶版になると、某新聞が伝えると、日産サイドがその報道を否定する動きがあった。さらには、ホンダがレジェンドの生産終了を計画しているニュースまで飛び出した。このごろ、何かとセダンが話題になっている(それもネガティブネタで)。

 自販連(日本自動車販売協会連合会)統計による2021年5月単月の登録車のみとなる通称名(車名)別販売ランキングをみると、トップ10のうちセダンはというと、3位にカローラが入っているとはいえ、これはステーションワゴンのツーリングやハッチバックのスポーツなどとの合算であり、そのほとんどはツーリングとなっている。純粋にトランクを持つセダンスタイルのみのモデルとしては、26位にランクインしているクラウンが最高位となっているといえよう。

 かつてバブル経済といわれた頃は、カローラといえばセダンで、そのライバルとなるサニーやシビック、ファミリアなどもセダンがラインアップされていた。つまり「ファミリーカー=セダン」であったのだ。

 さらに、バブル経済からさらに歴史をさかのぼった80年代に突入したばかりの頃には、FRを採用する最後のカローラセダンとなった4代目カローラまでは「2ドアセダン」というものがラインアップされていた。それはライバルも同様で、サニーでも同じ頃までは2ドアセダンをラインアップしていた。これは、当時最大の輸出先となるアメリカでパーソナルカーとして、2ドアセダンのニーズが高かったこともあって加えられていたもので、日本でも販売されていたといえる。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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