アルファベットと数字で「クルマの中身」がマル裸! 意外と知らない「ドイツ御三家」の車名の意味 (3/3ページ)

BMWとは名付けの法則が逆になるアウディ

3)アウディ

 アウディの車名は、基本的にセダン/ワゴン系モデルは「A+偶数」で、クーペ/カブリオレ系モデルは「A+奇数」、SUVは「Q+奇数」となっている。

 ただし、A1とA3は「A+奇数」だがセダン系で、「A2」は欠番となっている(詳しくは別記事を参照)。

 また、SUVクーペは「Q+奇数+スポーツバック」だったのだが、「Q+偶数」の「Q8」の登場でルールが崩れている。

 さらに「Q4 e-tron(日本未導入)」には、オーソドックスなSUVとスポーツバックがあり、車名を決めるルールが若干迷走している感がある。

 高性能モデルは、「A+数字」のモデルは「S+数字」または「RS+数字」となるが、SUVの場合は「S+Q+数字」または「RS+Q+数字」と異なる。なお、「R8」と「TT」は、例外となっている。

 アウディのモデル名も、メルセデス・ベンツやBMWと同様に、車名の後ろに出力性能を示す2桁の数字が続くが、2020年に出力性能区分を25〜60の数字で表現した、排気量をイメージさせる数字では”ない”表記に統一された。

 現在の区分は以下の様になっている。

・25:80kW(108PS)以下
・30:81〜91kW(110〜124馬力)
・35:110〜120kW(150〜163馬力)
・40:125〜150kW(170〜204馬力)
・45:169〜185kW(230〜252馬力)
・50:210〜230kW(286〜313馬力)
・55:245〜275kW(333〜374馬力)
・60:320〜340kW(435〜46馬力)
・70:400kW(544馬力以上)

 この2桁の数字の後ろには、ガソリンターボ車は「TFSI」、ディーゼルターボ車には「TDI」が続き、4WDモデルには「クワトロ」が付く。興味深いのは、アウディのみプラグイン・ハイブリッドとBEVに区別がなく、どちらも「e-tron」が付く。

 ここで説明したものがすべてではないが、ドイツプレミアム御三家のネーミングルールは基本的にこのようになっている。このルールを理解しておけば、モデル名を見ただけで、どんなクルマかおおよそ見当が付くようになるはずだ。


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