数字は小さいほうがいいけれど「空気抵抗」はそれだけじゃない! 最近新型車で強調される「Cd値」ってそもそも何? (2/2ページ)

Cd値だけでは意味がなく前面投影面積と合わせて考えるべき

 たしかに、Cd値が小さくなれば空気抵抗が抑えられるのは事実だったが、車両が受ける空気抵抗には、このほか車両の前面投影面積も関係している。というより、空気抵抗自体はこの前面投影面積とCd値を掛け合わせたものであるため、Cd値自体が優れていても大きな前面投影面積の車両の場合、必ずしも空気抵抗に優れるとは言えないのである。

 現在、Cd値が着目されているのは、より空気抵抗の小さな車両が燃費性能に優れることになり、燃費に優れる車両は二酸化炭素の絶対排出量を少なく抑えられることから、社会環境に合致した車両と見なされる点にある。こうした流れは、燃費性能を重視する車両、具体的にはHVが市場に浸透し始めてからのことで、フロントノーズ先端からフロントウインドウ、ルーフにいたるまで、ほぼ一直線のラインで駆け上がる3代目プリウスあたりからこの傾向は顕著になってきた。

 Cd値そのものは、車両の基本デザインに関わることからユーザーレベルで対処することは難しく、むしろ空力対策と考えられるアフターパーツの装着が、Cd値を悪化させてしまう場合もある。現在注目されるのは、左右両ドアに設けられたドアミラーの存在で、これが後方確認モニターに置き換わりドアミラーの装着が保安基準から外れると、Cd値の良化を促すことになる。

ドアミラーの有無自体は大したことではないようにも思えてしまうが、Cd値の良化=燃費の良化、これによって得られる二酸化炭素排出削減の効果という関係から、社会にとっては大きなプラス要素となって働くことになるのである。


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