かつては多かったが最近は「少子化」傾向! 「兄弟車」って何? (1/2ページ)

かつては多かったが最近は「少子化」傾向! 「兄弟車」って何?

最小限の開発費で大きなリターンを目指す

 公式な自動車用語ではないが「兄弟車」、「姉妹車」といった表現は古くから使われている。振り返れば、かつては兄弟車という表記を見かけることが多く、近年は姉妹車という言葉が使われることが増えているように感じるが、もしかするとフランス語では自動車は女性名詞であったり、英語圏ではクルマのことを“She”と呼んだりすることの影響を受けて、こうした変化が生まれてきたのかもしれない。

 それはさておき、兄弟車・姉妹車というのは主にメカニズムが共通しているクルマを指している。そのなかにもいくつかのパターンがある。

 もっともわかりやすいのはトヨタのミニバン「アルファード/ヴェルファイア」、「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」のような同じメーカーが販売しているパターンだ。この場合、メカニズムは基本的に同じで、ヘッドライトやグリル、バンパーといった部分で差をつけている。逆にいうと、ボディは完全に共通となっている。これは、ひとつのモデルの開発リソースでバリエーションを増やそうというのが狙いだ。

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トヨタ・ノア、ヴォクシーの走り画像はこちら

 もう一つトヨタの例でいうと、トヨタGRスープラとBMW Z4、トヨタGR86とスバルBRZのように異なるメーカーで基本メカニズムを共有するパターンもある。このケースでもボディ形状から異なる(スープラはクーペ、Z4はオープン)場合もあれば、GR86/BRZのように外観ではフロントバンパーとヘッドライトが異なる程度の差別化にとどめ、走りを左右するシャシーセッティングを別物としている場合もある。異なるメーカーで開発費を負担し合うことで、そもそもスケールの期待できないスポーツカーというジャンルで利益を出そうというのが、この手の兄弟車・姉妹車の生まれる理由だ。

トヨタGR86とスバルBRZのフロントスタイリング画像はこちら

 そのほか、複数のブランドを持つアライアンスやグループでも開発リソースの最適化という点からプラットフォームやパワートレインを共通化することで生まれる兄弟車・姉妹車は多く存在している。わかりやすいのは欧州系ブランドで、フォルクスワーゲン・ゴルフとアウディA3はプラットフォームが共通の兄弟関係にあることはよく知られているだろう。ほかにもプジョー/シトロエンにも同様の関係にあるモデルが存在している。国産でいえば、アライアンスを組む日産と三菱自動車の軽自動車については共同開発で基本メカニズムを共通化しながら内外装の仕立てで差別化することでリソースの最適化を狙っている。

 いずれにしても、利益を最大化することが兄弟車・姉妹車が生まれる根本的な理由だ。

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