熟成されたモデル末期か? フルモデルチェンジ直後の新型か? 買いのタイミングの正解とは (2/2ページ)

新型は発表時に注文が殺到しがち

 納期の問題もある。スズキの販売店によると「ジムニーは今でも契約から納車までに約1年を要する」という。待ち切れないユーザーにとっては、納期の短い最終型を買ったほうが良かっただろう。値引きなどの購入条件も、基本設計が古くなれば、程度の差はあるが好転してくる。

 ただし一般的には、前述の通り安全装備などが充実する新型を買う方が良い。わざわざ設計の古いクルマを選ぶことはない。発売から5年を経過したクルマを買うと、7年使って売却する時は、発売から12年が経過している。そうなれば売却時の金額も下がってしまう。

 それでも開発者は「生産開始の直後には、細かな変更を加えることはある」という。そこまで気にするなら、生産の開始(受注の開始ではない)から半年を経過した頃に買うのがベストだ。半年を経過すれば、細かな対策も済んでいる。また発売当初の売れ行きが伸び悩んで販売のテコ入れが必要な場合、発売直後に比べて値引きが拡大することもある。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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