ミラーだらけのドア回り! 乗用車ドライバーにはわからない「トラックのミラー」の役割とは

運転席から見て左に3つのミラーが付いているトラック多し!

 トラックは無骨なイメージもあって、商用車ファンも多いが、そのひとつがたくさん付いているミラーだ。あちこちを確認しながら運転するのはまさにプロといった感じだが、どんな種類があって、どこを見ているのだろうか?

 トラックなどの大型商用車のミラーは大きく分けて3つとなる。まずはサイドミラーで、これは乗用車と同じく、両サイド後方を確認する。こちらは見ればわかるが、気になるのは下を向いたミラーたち。まずひとつがアンダーミラーで、正面下を見るもの。とくにトラックは運転席が高いところにあるので、前方の見通しはいいが、直近真下は逆に確認しにくかったりするので、そのために付いている。

 そしてもうひとつがサイドアンダーミラーで、サイドミラーについても遠くまで見られるものの、両ドアの下あたりを写すのは不得意。この部分をカバーするのが、サイドアンダーミラーだ。これで全方位、ほぼ視認することができる。

 もちろん真後ろは荷台があるため確認できないが、最近ではカメラが普及して、こちらはルームミラーをモニターにするなどして確認ができるようになっている。この点は乗用車でも普及しているのでイメージしやすいだろう。

 ただ思うのは、ルームミラーだけでなく、すべてのミラーをカメラ化してしまえばいいのでは? ということ。自動運転に向けて技術は進化しているので簡単なように思える。メーカーに聞くと、もちろん簡単だと言うが、肝心のドライバーに聞くと、面倒なだけという答えが返ってくる。要は直接見ればいいだけで、もしカメラなら切り替えたり、モニターがいっぱい必要になったりして複雑化するだけ。ミラーなら見たいところに直感的に視線をやればいいわけで、あえてデジタル化する必要もないというわけだ。

 ただ、技術者によれば将来的にはセンサー類と組み合わせて、警告機能もプラスして直視する必要をなくすようにすれば、ミラーはなくせるかもれしないとのことだが、コストを考えるとまだまだミラーが主流とのことだった。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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