グリップのいいタイヤにしたらうるさくなった! じつは難しいタイヤと静粛性の関係 (2/2ページ)

古いタイヤだとそれだけでノイズは悪化する!

 また同じタイヤでも摩耗が進んだり、経年劣化でゴムが固くなってくるとノイズが徐々に大きくなってくる(トレッドのゴムが薄くなってくるとロードノイズが増えてしまう↔転がり抵抗の低減にはゴムが薄いほうが有利)。したがって、タイヤが減ったときに同じ銘柄のタイヤに交換しても、新品タイヤのほうが静粛性がいいと感じるはず。

 インチアップも静粛性という面では基本的にマイナス。

 あとはやっぱり空気圧。空気圧が車両指定空気圧よりも低い場合は、ノイズは大きくなるので、指定空気圧はつねに維持するようにしたい(高すぎてもロードノイズが増える)。

 さらにいえば、タイヤ&ホイールの真円度と、ウエイトバランスの正確さも影響するので、タイヤの組み付け精度も無視できない。

 このようにロードノイズ・パターンノイズは、タイヤの銘柄やサイズ、摩耗具合、空気圧で大きく変わるが、タイヤメーカー各社では、コンフォートタイヤも静粛性を重視しながら、ドライ性能、ウエット性能、高速安定性、操縦安定性、さらには燃費性能も高めるようにしているし、高性能タイヤもハイパフォーマンスセダンなどをターゲットに、乗り心地や静粛性を意識した製品が出てきているので、最新の情報を入手し、自分と自分のクルマに合ったタイヤを厳選しよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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