フェラーリとポルシェの「馬」は同じ馬! ロータスの蓮は仏教から? 面白すぎるメーカーエンブレムの由来 (1/2ページ)

フェラーリとポルシェの「馬」は同じ馬! ロータスの蓮は仏教から? 面白すぎるメーカーエンブレムの由来

この記事をまとめると

■フロントグリルに配されるエンブレムは自動車の顔だ

■エンブレムのデザインにはそれぞれ由来がある

■国産車・輸入車、各メーカーごとに解説する

メルセデスが現在のシンプルなデザインになったのは2008年から

 自動車の顔、フロントグリルに誇らしげに掲げてあるエンブレム。個性溢れる各社のエンブレムの由来を見ていくことにしよう。

・メルセデス ベンツ

 自動車メーカーのエンブレムでは、ナンバーワンの知名度を誇る、ベンツの「スリーポインテッド・スター」。

 世界最初の自動車は、1886年にカール・ベンツが完成させた、原動機付きの三輪車といわれているが、その最古の自動車メーカー、ベンツ&カンパニーのエンブレムは、もともと円形の月桂樹にBENZのロゴのデザインだった。その後、第一次世界大戦で敗戦国になったドイツで、自動車産業を建て直すためにベンツ&カンパニーは、1926年ダイムラー・モトーレン社と合併し、ダイムラーベンツ社になる。

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メルセデスのエンブレム(旧型)画像はこちら

 ダイムラー・モトーレン社のエンブレムが、「スリーポインテッド・スター」だったわけだが、合併前は円で囲まれていないものだった。

 この「スリーポインテッド・スター」には、ダイムラー社の創業者、ゴットリープ・ダイムラーの思想の象徴が込められていて、三本の光芒は陸・海・空を指し、それぞれの世界でのモビリティーの発展を意味している。

メルセデスのエンブレム画像はこちら

「スリーポインテッド・スター」は、1909年に商標申請され、両社の合併後はスリーポインテッド・スターの外側を月桂樹の葉で囲むデザインのエンブレムになった。

 現在のシンプルなスリーポインテッド・スターになったのは、2008年からだ。

・フェラーリ

 フェラーリのエンブレム、跳ね馬は、もともと第一次世界大戦のイタリア空軍の英雄、フランチェスコ・バラッカが愛機につけていたマーク。エンツォ・フェラーリが、アルファロメオのレーサーだった時代に、バラッカの両親からその跳ね馬の旗をもらい、それを名誉に思ったエンツォが、フェラーリのシンボルにした。

 跳ね馬の下の黄色の部分は、エンツォの故郷、モデナ市のカラー。アルファベットのS・Fは、スクーデリア・フェラーリ、英語で言えばチーム フェラーリの略。

フェラーリのエンブレム画像はこちら

 ちなみにバラッカが、跳ね馬を自分のパーソナルマークにしたのは、彼が戦場で激闘を繰り広げたドイツ機の尾翼に跳ね馬が描かれていたから。そのバラッカに撃墜されたパイロットは、ドイツのシュツットガルトの出身。シュツットガルトといえば……。

 フェラーリは、跳ね馬のマークを1920年代から使っている。

・ポルシェ

 フェラーリと並ぶ、世界のスポーツカーの雄、ポルシェ。

 さて、そのエンブレムの中央に描かれている跳ね馬は、ポルシェの本拠地、中央の跳ね馬はシュトゥットガルト市の紋章。つまり、フェラーリの跳ね馬とポルシェの跳ね馬の起源は同じたっだということ! なんたる奇縁……。

ポルシェのエンブレム画像はこちら

 跳ね馬以外の赤と黒の縞模様は知性を表し、棘はバーデンベルテンベルグ州の紋章。全体のベースとなる金色は大地の豊かさを表現している。

 ポルシェはこのエンブレムを1950年から使用(つまり「跳ね馬」はフェラーリのほうが先)。

 馬のマークといえば、もう一台、アメリカのマスタングもよく知られている。マスタングのマークは、アメリカにいた野生馬のこと。こちらは跳ね馬ではなく、「駆け馬」のデザイン。

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