単なるスマッシュヒットじゃない! 売れ行き絶好調の「オーラ」が「日産復活」の鍵を握るワケ (1/2ページ)

わずか3週間で1万台を越えた!

 5ナンバーコンパクトハッチバックとなる、“日産ノート”の3ナンバーワイドボディ版として、“日産ノート オーラ(以下オーラ)”が6月15日に発表されてから、好調な販売が続いていることを販売現場で確認していたところ、日産自動車から次のようなニュースリリースが発信された。

 オーラは6月15日に発表されたが、正式発売は8月17日となっている。そして、正式発売から約3週間で累計受注台数が1万台を突破したというのである。この情報と同時にどんな仕様が売れているのかという情報も公表されている。Gグレードのみのモノグレード構成となっているが、FFと4WDがあるなかで売れ筋はFFで、しかもシート地などがレザーとなる、“レザーエディション”が全体の45%を占めているとのこと(4WDも加えると全体の70%を超えている)。

 また、メーカーオプションは、日産コネクトナビゲーション、プロパイロット、そしてBOSEパーソナルサウンドシステムがセットとなったもののみしか設定はないのだが、こちらの装着率が88%となっている。いまどきの日産車を買うのなら、プロパイロットは装着したいところだが、それにも増してBOSEシステムがやたら好評を博しているとのことである。

 ボディカラーは、結構バラバラとなっているのだが、ピュアホワイトパールの人気が高く、単色かスーパーブラックの2トーンが、オプションカラーとして選択可能となっている。

 以上の販売構成比を見てもらえばわかるのだが、とにかく豪華に“盛った”仕様がよく売れているのである。これは、行き場を失っていた、ティアナやシルフィなどの3ナンバーセダンユーザーのなかには、5ナンバーサイズのノートへのダウンサイズに抵抗があっても、「3ナンバーのオーラならいいかな」ということで乗り換えが進んでいることがあるようだ。また、従来輸入車に乗っていたひとたちからの乗り換えも目立っているとのこと。

 さらには、BEV(バッテリー電気自動車)のリーフには興味があるが、敷居の高い印象を持っていたひとが、「オーラなら」ということで、他メーカー車ユーザーが流れてきていることも人気を支えているようだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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