社員のクルマもモニタリング! 独自に事故を再現! ボルボの安全への意識が圧巻だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

ボルボは安全性能に長けたメーカーとして有名

■安全性の肝となっているのは事故調査

■ボルボが実施する事故調査とクルマへのフィードバックの仕方を詳しく解説する

社員が乗る車両にまでモニター機器を搭載!

 ボルボの安全へのこだわりは、今や多くのクルマ好きが知っていること。ではなぜこのような地位を確立することができたのか。

 少し前の話になるが、僕はスウェーデン第2の都市ヨーテボリにあるボルボカーズの本拠地で、このブランドの安全性を長年見続けてきたヤン・イヴァソン氏から説明を受けたことがある。そのときの内容を振り返りながら、安全性の秘密を考えていくことにしよう。

 同氏によれば、ボルボの安全性の肝となっているのは事故調査だという。調査結果をコンピュータで解析し、結果をもとにプロトタイプを作り、これをベースにして量産車を開発する。これを繰り返すことで進化をしていくとのことだった。

 事故調査といっても、警察のデータを受け取って解析しているわけではない。自前の事故調査隊を持っていて、保険会社や医師などとも連携しているという。おまけに社員が乗る車両の一部には、モニター機器を搭載している。会社全体で安全性を考えているのだ。活動はスウェーデンが中心だが、重大事故であれば日本にもこの調査隊を送り込むそうだ。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

愛車
1971シトロエンGS/2002ルノー・アヴァンタイム
趣味
ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
好きな有名人
ビートたけし

新着情報