趣味ならいいがほとんど「元はとれない」! 「安上がり」になると思うと後悔するクルマのDIYメンテ5選+α (2/2ページ)

場合によってはプロが無料でやってくれるサービスも

3)ローテーション

 タイヤを前後で入れ替えて、できるだけ長く使うのがローテーション。最近はジャッキすら積んでいないこともあって、これが大変だ。

 またひとつだけでもなかなかできず、ジャッキをふたつ用意して行うのはかなり手間。タイヤ専門店など交換すると、サービスでローテーションしてくれるし、点検もサービスしてくれるので安いし、手間もかからなかったりする。

4)ボディリペア

 ボコボコ、ガリガリになったら諦めもつくが、こすったり、線キズ程度だと自分直せるのではないかと思うし、缶スプレーやタッチアップペンの売り場に行くと簡単にできそうな雰囲気が漂っている。そこであれこれ買ってやってみるのだが、今ひとつうまくいかないことがほとんど。

 コツはあるにはあるが、職人の世界だけに、さすがにDIYでは限界がある。最近は簡易板金塗装もあるので、なおさらプロに頼んだほうが安いし、きれいに仕上がることが多い。

5)ブレーキパッド交換

 少しメカに詳しいとやってみたくなるのが、ブレーキパッド交換だ。いわゆる重要保安部品のひとつだが、自分でやる分には問題はない。ディスクブレーキだと仕組みも簡単で、正しくやればDIYは可能だ。

 とはいえ、闇雲にやると、どうやってハマるのかなどわからなくなって元に戻せなくなったり、鳴きが出たりすることもある。少なくても、左右同時にバラすのではなく、片側ずつやると、万が一、反対側で確認できるので覚えておいてほしい。

番外編)タイヤの手組み

 これは個人的に行ってみたもの。よほどの低扁平とかでなければ、コツさえつかめば、ホイールから古いタイヤを剥がして、新しいタイヤを組み付けるのは簡単。これができるとネットで安いタイヤを買うメリットが最大限に活かせる。ネットオークションなどで購入したことがある人ならわかるだろうが、問題は組み換え工賃だった。

 ただ、落とし穴があって、まず新品に空気を入れるにはコンプレッサーで一気にやらないとダメということ。これはコンプレッサーがあるのでよかったが、バランスについてはお手上げ。専門店に持っていってここだけ作業してもらったら、1本2000円。つまり4本で8000円。持ち込みではすべてやってもらうと1万円ちょっとぐらい。この差は小さすぎで、思わず考えてしまった。

 しかもタイヤだけ持ち込むための足も必要だ。悔しいので、バランスも自分でやる方法を模索中なので、これができれば問題は解決するはず。

 レベルを上げればまだあるが、代表的なところを紹介してみた。成功のコツはいきなり始めないで、ネット記事やYouTubeなどの動画で予習すること。DIYを行う環境という点ではいい時代になっている。ただし、さも簡単にできるかのうようなまとめ紹介の仕方をしている例もあり、まどわされないようにしたい。DIYにチャレンジして泣きを見るたら、勉強代としてあきらめるしかない。DIY派の宿命みたいなものである。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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