【試乗】ノートであってノートにあらず! ちゃんと「違い」を感じさせてくれるオーラはまごうことなきプレミアムコンパクト (1/3ページ)

この記事をまとめると

■+40mmの全幅拡大で3ナンバー化した日産ノートオーラに公道試乗

■高速もコーナリングもどっしりと安定してフラットに走り操る楽しみもある

■見た目も走りも、日本にはなかなか存在していなかったプレミアムコンパクトを達成

ベースのノートに対してあらゆる部分に特別感のある仕立て

 日産のコンパクトカー・ノートの上級バージョンであるノートオーラを、いよいよ公道で試す機会に恵まれた。一見するとベースモデルとの違いが極端には感じられないが、よくよく見てみれば3ナンバー化したことや灯火類がLED化されたことで上質な仕立てとなったことが理解できる。

 ベースモデルに対して40mmも拡大された全幅1735mmをさりげなく実現していることがまずは注目ポイントだろう。ボンネット、ルーフ、テールゲート、フロントドアはベースモデルと同様だが、それ以外は専用部品となっている。すなわち、前後バンパー、フロントフェンダー、リヤドアがそっくり変更されているからこそ、自然なラインを描いており、だからこそジワジワと違いが伝わる自然なボディラインが描けているということなのだ。

 また、樹脂部分にはピアノブラック塗装を施している。インテリアに目を移しても本革巻きステアリングの標準化に始まり、シート表皮の色彩も選択肢が拡大。木目調パネル&ツイード表皮の採用や、シフトまわりにイルミネーションを加えている。

 さらに運転席には標準モデルよりも大きい12.3インチのフルTFTメーターが奢られている。さすがは上級バージョンだと頷ける仕上がり。チープさを感じない、似て非なる作り込みがノートオーラの良さと言っていい。

 ノートオーラの良さは見た目や質感の華やかさで終わっていないところだ。モーター出力はベースモデルの85kWに対して100kWへ。トルクも280N・mから300N・mへと引き上げられている。ちなみに4WDモデルのリヤモーター出力50kW、トルク100N・mに変更はない。

 こうしたパワーユニットの変更だけでなく、ドライブシャフトにダイナミックダンパーを備えて振動を消そうとしたこと、さらには17インチ化されたホイールと同時に、タイヤ幅を185から205へと拡大したこともポイントのひとつ。これらに合わせて足まわりも当然のようにリセッティングしている。


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