見物は言語道断! 破片は樹脂であっても避けたい! 他車の事故に遭遇したときに「やってはいけない」こととは

この記事をまとめると

■事故に遭遇した際、スムースな運転や危険回避が必要になる

■車線が規制されている時はいつもより余裕を持った合流を

■クルマの破片が散乱している場合は可能な限り避けたい

ガラスや樹脂の破片がタイヤに刺さるケースも!

 運転中に事故に遭遇することがある。ぶつかる瞬間というのはあまり見かけないが、高速道路の事故渋滞で、先頭にくるとぶつかったクルマや事故処理の現場を見ることはよくある。基本的には普通に渋滞を抜ければいいのだが、その際にやってはいけないことがある。

 まずは見物だ。まったく無視するというのはなかなかできないが、わざわざ過剰に減速してじっと見るのは渋滞をひどくするだけなので避けたい行為だ。最近では助手席に乗っている人がスマホで撮っていたりもするからなおさら。見物渋滞という言葉があるほどで、首都高では「見物渋滞」という表示が出ることもある。ただ、知らなければそのまま抜けるような状態でも、あえて表示が出されると見てみたくなることもあるだけに、表示すること自体が疑問ではある。

 また車線を絞って、事故処理にあたっている場合は、できるだけスムースにクルマが抜けられるように、いつも以上に手前での合流を行うようにしたい。いわゆるファスナー合流で、ただでさえ不測の事態だけに、各車譲り合って合流していくのはマナーでもある。

 そして抜ける際に気をつけたいのは、破片の散乱だ。フロントウインドウは合わせガラスで、割れても飛散しないようにはなっているが、それでも細かい破片は飛ぶことがある。サイドは強化で、こちらは割れにくいとはいえ、割れると粒状の破片となる。

 そのほか、ボディパネル自体は割れてバラバラになることはないものの、ヘッドライトやウインカーのレンズ、グリルなど、樹脂パーツは注意が必要だ。樹脂なのでタイヤで踏んでも刺さることはないと油断しがちだが、形状によっては鋭利になって、タイヤに刺さることはある。交通整理が行われるようになると、路面の飛散物も片付けられるが、散乱している場合、完全に避けることは不可能とはいえ、路面を確認して、できるだけ踏まないようにしたい。

 そのほか、発生直後だと、オイルなどが流れ出ていることもあるので注意が必要だ。いずれにしても、路面や周囲の状況を確認しつつ、スムースに抜けるようにするのが基本となる。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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