ドル箱ジャンル! ファンも切望! それでもスバルが「コンパクト」「ミニバン」に参入しないワケ (1/2ページ)

ドル箱ジャンル! ファンも切望! それでもスバルが「コンパクト」「ミニバン」に参入しないワケ

この記事をまとめると

■スバルのラインアップはSUVとスポーツモデルに特化している

■現状だとスバルの3列シート車に乗りたければエクシーガに乗り続けるしかない

■いずれはトヨタとの共同開発、またはOEMのコンパクトカーが登場する可能性はある

現状スバルはSUVとスポーツモデルに特化している

 今のスバルのラインアップは、完全にSUVとスポーツモデルに特化しており、ミニバンやコンパクトカーが追加される気配はない。コンパクトカーについては、スバルファン的に心がトキめくクルマではないが、ダイハツ・トールのOEM供給車が設定されてはいる。しかし、ミニバンにあたるモデルは、2018年春にクロスオーバー7の生産が終了してから途絶えたままだ。

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スバル・クロスオーバー7のフロントスタイリング画像はこちら

 世界の販売台数が100万台規模に達した今もなお、スバルはフルラインアップ化を目指さず、得意ジャンルに的を絞って資金やマンパワーを集中的、かつ効率的に使っている。

 そのため、どうしても3列シート車が必要な事情がある人や、コンパクトなスポーツモデルを所望する人は、スバル車が選択肢から外れてしまう。スバルは、自社ブランドのラインアップの拡大を求める声がファンから常に上がっていることを重々承知しているものの、今もミニバンとコンパクトカー市場への参入に対しては極めて消極的だ。

 スバルがミニバンとコンパクトカー市場への参入に消極的な理由は「現状ではメリットがないから」ということに尽きる。

スバル・トラヴィックのフロントスタイリング画像はこちら

 今でも自動車メーカーとしては開発や生産規模が小さいため、既存の車種とまったく異なるミニバンやコンパクトカーを増やすことにメリットがないというのが現実だ。ミニバンなら、かつてのエクシーガのように既存の車種をベースに3列シート車を作るのはそれほど難しくはないと思えるが、日本のミニバン市場で戦うのに必須の両側スライドドアを設けるのは難しい。仮にエクシーガの後継モデルを出したとしても、コアなスバルファンの3列シート需要を支えるという重要な役割は果たせるが、大きな拡販には繋がらないだろう。

名前:
マリオ高野
肩書き:
SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)
現在の愛車:
初代インプレッサWRX(新車から28年目)、先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)、新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味:
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人:
長渕 剛 、清原和博

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