HVの燃費はいいがFFのみ! 逆にターボは4WDだけに! バカ売れ必至の悩ましすぎるロッキー&ライズの選び方 (2/2ページ)

4WDが欲しいけど燃費が……は心配無用!?

 一方で、ロッキーに硬派なSUVとしてのオフロード性能を期待するのであれば4WD一択であり、その場合、エンジンは必然的に1.0リッターターボとなります。4WDを選ぶ段階で燃費性能については、ある程度は諦めている面もあるかもしれませんが、ダウンサイジングターボ的な1.0リッターターボのカタログ燃費はWLTCモードで17.4km/L、JC08モードで21.2km/Lとそれほど悪くはありません。

※写真はガソリンモデル

 とくに高速巡行についてはシリーズハイブリッドが苦手とするのに対して、このターボエンジンは得意としています。ロングツーリングが多いというユーザーならばカタログ値ほどの差は感じないでしょう。また、エンジン排気量を基準とする自動車税においても、1.0リッター以下の排気量となるので他のグレードよりワンランク下になるのは維持費の面ではメリットといえます。

 というわけで、パワートレイン別に整理すると、数年内にガソリン代がどんどん上がると予想するならば燃費重視のハイブリッドが選択になりますし、現状のガソリン相場で考えるとガソリンエンジンのFF車がオトクになるケースもあり得ます。いずれにしても、4WDでなければというSUVらしい使い方を想定しているユーザーは1.0リッターターボが選択となるでしょう。

 なお、過去の例でいうとハイブリッド車はリセールバリューが高い傾向にあります。また、中古車市場でも先進安全装備や運転支援システムは評価されます。そうした点で考えるとACCの備わる「Premium G HEV」グレードを選んでおくと、手放すときまで考えてトータルでもっともコスパのいい選択になると予想されるのです。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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