車両保険価格が新車価格の10分の1のたった数十万円! これって買い替えたほうがお得? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■車両保険の保険金額はクルマの時価をもとに設定される

■だいたい新車時から毎年1~2割ずつ減らされていく

■買い替えたほうが得かどうかの判断基準について解説する

全損でも30万円しか保険が出ないことも!

 初度登録年から3年以内、つまり新車を購入し最初の車検までの間は、8割以上の人が加入しているといわれる車両保険(エコノミー型を含む)。

 車両保険の保険金額は、そのクルマの時価(評価額)をもとに設定されるので、1年ごとに車両保険金額も減価されていくのが基本。

 たとえば新車時に車体価格+カーナビなどのオプションを含め、300万円の保険をかけていたクルマでも2年目は240万円、4年目ともなると半額の150万円ぐらいしか補償されないのが一般的。

 だいたい新車時から毎年1~2割ずつ減らされていくと思っていい。そのため10年も経つと全損でも30万円ぐらいしか保険が出ないこともある!

 時価なら中古車相場に見合った保険料がもらえると思うかもしれないが、車両保険の金額は保険会社が定める減価割合を乗じて算出することになっていて、年数による減価償却が基準。

 そこでおすすめなのが、車両新価特約(新車特約)。これは年数が経っても新車時の車両保険金額を保つ特約。ただし新車から11カ月~61カ月しか加入できないので、5年以上乗っているクルマには使えない。

 そういう意味で3回目の車検=新車から7年以上経っているクルマになると、車両保険をつけない人が一気に増える傾向がある。

 車両保険金額が下がってきても修理費用が安くなるわけではないので、車両保険に入るメリットが少なくなり、車両保険を外してランニングコスタを下げるか、金額は安くても大きな事故を起こしたときに買い換え費用の頭金ぐらいにはなると考え更新するか悩むところだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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