車高イジリは自動車カスタムのド定番！　見た目はいいけど「シャコアゲ」「シャコタン」で走りはどう変わる？ (2/2ページ)

アライメントにも影響！

・シャコアゲ

　車高を上げた場合、最低地上高が高くなるので、悪路の走破性がよくなるのがメリット。リフトアップとともにより大径のタイヤを履かせれば、轍やギャップを乗り越える能力に余裕ができる。

　またドライバーの目線も高くなるので、より前方の状況が把握しやすくなり、遠くに目線が行きやすい。

　一方で重心が高くなるので、安定感はマイナスで、ロールやピッチングも大きくなる。風の影響も受けやすくなるので、強風時や高速道路などを走ると不安定な挙動になりやすいので注意。

　立体駐車場や高架など高さの制限があるところは利用できなくなる可能性もある。

　また遠くが見やすくなるぶん、手元足下の死角が増え、乗降性も不便に……。

　ちなみに車高の変更には制限があり、車検証の全高の欄の数値に対して、±4センチ以内であれば、保安基準を満たしていて、そのまま車検を通すことができる（シャコタンの場合、最低地上高9cm以上も条件）。

　それ以上、車高をイジる場合は構造変更届が必要だ。

　さらに車高の変更によって、ドライブシャフトのブーツやブレーキホースへの負荷が増す場合もあり、アライメントにも影響するので、シャコタンにしてもシャコアゲにしても、あまり安易に考えず、ノウハウをもった専門店と相談して楽しむようにしよう。