安い軽自動車はもっと優遇すべき! 新型アルト登場で規格の「二分割案」を考えた (2/2ページ)

軽自動車の「優遇」を二分割するべき!

 軽自動車ユーザーというのも幅広く、新車ではなく中古車を乗り継ぎ、低年式車を長く乗り続けているひとも多い。つまり、生活にどうしてもクルマは必要だが、コストはかけられないというユーザーも多い。少しでも多くそのようなユーザー層に、安全装備の充実した最新の軽自動車に乗ってもらうためにも、アルトのような存在は今後ますます注目されていくのではないかと考えている。

 そこで、今後も軽自動車規格を維持していくのならば、一定の車両価格で二分し、一定車両価格以下の軽自動車については、より軽自動車としての優遇策が手厚くなるようにするなどして、少しでも多くの軽自動車ユーザーに、安全運転支援装置の充実した新車へ乗り換えてもらうということも検討してもいいのではないかと考えている。同じ排気量など規格がほぼ共通となっているのに、100万円を切る車両価格のモデルから200万円を超えるモデルまであるのに、同じような優遇を与えるというのは、どこか矛盾のようなものを感じてしまう。

 登録車の話になるが、日産ではノートが電子制御シフトレバーなど、最新トレンドを盛り込んだことにより、一部のユーザー(年配の人が多いとのこと)が「操作に不安がある」として、オーソドックスな操作系となるマーチへ流れているとのこと。家電の世界では、複雑で多機能な従来メーカー製品ではない。“シンプル家電”が人気を博しているとのこと。クルマの世界でも多機能化が進んでいくなか、シンプルで廉価なモデルと消費者の選択が二極化していくようにも思える。

 前述した新型アルトでは、シリーズにおいて、マイルドハイブリッドユニット搭載車をラインアップしている。最上級グレードのみではなく、中間グレードにも搭載グレードを用意している。

 一方でAグレードでは後席両サイドの窓を固定式、つまり開かないようにしている。そしてコストアップ要因となるメーカーオプションの用意もかなり限定的だ。限られたコストのなか工夫を凝らし、新型アルトは割り切った部分がありながら、“安かろう~”ではなく、安全装備やハイブリッドユニットを積極採用している。新型アルトに見る、スズキのようなクルマ作りがほかの日本メーカーでもできるのか、そこに日本車再浮上の答えのひとつがあるようにも見える。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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