雪でクルマが立ち往生は笑い事じゃない! 生死を分けることもある「燃料残量」や「待機の仕方」 (2/2ページ)

ネットで高速道路状況を確認することも可能

 またアイドリング時の燃料消費量は、乗用車で1時間当たり0.8〜1リットルぐらい。燃料の残量もメーターで確認しておかないと、立ち往生解消後、ガス欠で動けない可能性も出てくるので要注意。

 ちなみにクルマ全体が雪に埋もれてしまうと、雪洞でのビバークのような状態になり、意外に寒くないといわれている(上手に作られた雪洞の中は、外気温-40°Cだとしても、0°C以下にならない!?)。

 ただし、換気は必要。ときどき風下側の窓を1cm程度開けてやるといい。

 一番肝心なのは、大雪や吹雪の予報が出ているときに、できるだけクルマで移動しないこと。天気予報の各種アプリを活用すれば、数時間先の雪の予報もわかるはず。とくに日本気象協会tenki.jpの「道路の気象影響予測」は、全国の主要な高速道路における気象影響予測情報を、6時間ごとに最大48時間先までネットで掲載しているので重宝する。

 その上で、どうしても大雪時に出かけなければならないときは、立ち往生に備えて、下記のものを積んでおくこと。

・スマホの充電ケーブル

・使い捨てカイロ(複数)

・毛布

・防寒着

・長靴

・手袋

・スコップ

・牽引ロープ

・タイヤチェーン(スタッドレスタイヤでも必携)

・スノーブラシ

・スノーヘルパー

・解氷スプレー

・ブースターケーブル

・簡易トイレ

・飲み物

・食べ物

 繰り替えにしなるが、大雪が予想されるときは自然を甘く見ないで、外出を控え、早めに安全な場所に避難するのが最善。

 大雪、吹雪、または雪で視界が悪いようなときは、通行止めになって立ち往生に巻き込まれる可能性がある高速道路や山道を回避し、天候回復までどこかでもう一泊宿を取ることを検討するようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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