苦しいのに「ニヤニヤがとまらない」! メーカーの予想に反して「バカ売れ」したクルマとは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■予想に反して売れないクルマも多いが、今回はその逆となったクルマを紹介する

■売れすぎるとそれはそれで問題が発生するケースがある

■予想より売れまくったことで、今では看板車種となったクルマも存在する

売れすぎて問題が発生したクルマもある

 予想に反して売れなかったクルマは多い。どの車種でも成功させるつもりで発売するから、販売ランキングの下位にいるクルマは、すべて予想に反して売れなかったことになる。

 その一方で、予想以上に売れ行きが伸びて、笑いながら苦しんだクルマは少ない。たとえば現行ヴェゼルのPLaYは、納期が約1年に達して受注を中断した。メーカーは「予想以上に売れたから」というが、これは単なる需要の読み間違いだ。

 なぜならヴェゼルは、1カ月の販売計画を5000台に設定して2021年4月に発売されたが、2021年7〜12月の1カ月平均登録台数は5428台だった。新型コロナウイルスの影響によるパーツやユニットの供給不足もあるが、目標台数を大幅に超えたわけではない。そもそも販売計画は、その車種が生産を終えるまでの平均台数として設定される。モデル末期には売れ行きが下がるから、発売直後は販売計画の1.2倍は売らないと計画を達成できない。ヴェゼルの販売計画が1カ月に5000台なら、発売直後は6000台を売る必要がある。このような具合だから、予想以上に売られるクルマは、ほとんど存在しないのだ。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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