今や自動車メーカーも「アウトドア」に本気! 外遊びを盛り上げること確実なクルマと装備 (2/2ページ)

AC100Vのコンセントは選べるなら必須オプションだ

 しかし、日本車も負けてはいない。たとえば、ホンダ車の純正アクセサリーをリリースするホンダアクセスのアイテムには、フリードの車内をベッド&リビングルーム化できるラゲッジクッションマット、車内全周を覆うプライバシーシェード、バックドアを開けた車体後方をプライバシールームにして着替えなども可能になるテールゲートカーテン(テントのようなアイテム)などが揃い、フリードを中心にアウトドア基地を展開することができる。

 車内用のルーフラックなどを併用すれば、車内がマイルームのように使えるのだから楽しくも便利。もちろん、同様のアイテムが新型ステップワゴンにも用意されるはずである。

 日産SUVの中でも、SURF&SNOWスポーツはもちろん、アウトドアにジャストフィットするのがエクストレイル

 そもそも汚れや水気に強いインテリアを採用しているのだが、純正アクセサリーとして防水仕様のラゲッジトレイ、ラゲッジフルカバー、ラゲッジネット、夜のアウトドアライフに役立つラゲッジルームスポットランプ、カーペットとラバーマットを使い分けられる2枚重ねのデュアルフロアカーペットなどが揃っている。足もとが泥で汚れやすいアウトドアだけに、車内を汚さずに済むアイテムはぜひとも装着しておきたい。

 アウトドア向けの純正アクセサリーは、むしろ軽自動車のほうが充実していたりする。一例としてまさにアウトドアライフのために誕生したと言っていいダイハツ・ウェイクを挙げると、くつろぎパックとして車内のプライバシーを守ってくれるカーテン、プライバシーシェード、車内をベッド化できるジョイントクッションのセットが6万円ちょっとで用意されている。

 特にジョイントクッションは、車種専用だからぴったりサイズ。畳んでコンパクトに車内に収納できる点もポイントだろう。同様に、ホンダのN-VANなども、アウトドア、車中泊対応アクセサリーが豊富に揃っていて、楽しさが広がる。

 しかし、アウトドアで大活躍してくれるアクセサリーの真打ちは、何と言っても電動車(HV/PHV/PHEVなど)に用意されるAC100V/1500Wコンセントだろう。車内外でコーヒーメーカー、簡易電子レンジ&ホットプレート、照明などの家電品が利用でき、より快適で便利なアウトドアを楽しませてくれるのだ。アウトドアでも使い勝手のいいトヨタ最新のミニバン、ノア&ヴォクシーにも用意され、グレードによっては標準装備となるが、それがオプションのグレードを選ぶにしても、ぜひとも追加装着したい必須アイテムと言える。トヨタ車の一例ではオプションの場合、4万4000円となる。

 その便利さはアウトドアにとどまらず、災害時、停電時にも威力絶大。災害大国、地震大国の日本では、もはや万一の際の安心をもたらしてくれる”保険”的装備でもあるから、アウトドア以外のシーンでも大活躍してくれること必至である。ちなみに、アウトドアに似合いすぎるアウトランダーPHEVはなんと全車標準装備! エクリプスクロスはGグレード以上に標準装備されている。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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