スバリスト歓喜! 伝説の「22B」ルックの初代インプレッサWRX STIがジムカーナで怪物っぷりを発揮 (2/2ページ)

加速力はWRカーに匹敵!

 もちろん、ダンパーはオーリンズ製、ブレーキキャリパーはフロントがプレジャー製、リヤがGDBの純正パーツを採用するなど、足まわりやブレーキの最適化にも余念がない。さらにLSDはATSで駆動系の強化も万全だ。

 気になるエンジンはGDBの純正モデルで、三菱製のタービンに変更されているものの、ECUは純正の書き換えで対応。ギヤボックスもGDBの純正ユニットがインストールされているものの、軽量化とシフトミス防止の一環として5速と6速が外されている。

 当初は軽量化の一環として、ガラスの材質変更も予定されていたようだが、予定よりも車両重量が軽くなったことから、純正ガラスをそのまま採用。大橋によれば「70kgのバラストを助手席に載せて、12kgのスペアタイヤをリヤラゲッジに搭載した状態でようやく最低重量の1210kgを満たした状態です。その状態でパワー的には360馬力ぐらいは出ていると思うので、ジムカーナに最適なマシンです」とのことだ。

 実際、コースサイドでその走りを見ていると、その加速力はWRカーに匹敵するような状態で、シャッターを斬りながら「スゴイ!」と言わせるほど目立つものだった。

 残念ながら開幕戦は2位に惜敗したが、大橋によれば「ベストは尽せました。マシン的にパイロンコースの方が合っていると思っていたんですけど、サーキットコースでも速いことがわかりました。コース設定にもよりますが、北海道は速いと思います」とのことで、大きな手応えを掴んでいた。

 その一方で、「まだリヤのスタビが間に合っていないので、これを追加すればサイドターンが良くなると思います、これでも厳しいようならガラスの材質変更をしたい。それに今年は岡山国際サーキットで全日本ジムカーナが開催されるんですけど、5速と6速がない状態なので、4速以上を使う場合は対策をしていきたい」と語っているだけに、大橋のGC8はまだまだ進化を重ねるに違いない。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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