多くのフェラーリ乗りはランボルギーニを体験すると戻れない! W所有のジャーナリストが馬か牛か論争を斬る (2/2ページ)

ランボもいいけどやっぱり俺はフェラーリが好きだ!

 まあとにかく、世間的にはそうなのだが、私にとってはフェラーリこそ神。それはひとえに、フェラーリの自然吸気エンジンが放つ悪魔的な魅力によるものだ。フェラーリのV8やV12をレッド寸前までブチ回せば、神々しいフェラーリサウンドとともに、神が見える。脳内麻薬の大量分泌による幻覚作用である。フェラーリエンジンは麻薬なのである。

 が、ランボルギーニのエンジンははるかに重々しく、少なくともディアブロまでは、削岩機のようだった。同じスーパーカーでも性格はまるで違う。少なくともV8ミッドシップフェラーリとカウンタックではまるで違う。フェラーリはエンジンを回してナンボのスーパースポーツだが、カウンタックは動くだけで拍手喝采の「ザ・スーパーカー」。エンジンを回してどうこうなんて、そんな細かいことはどうでもいい。存在そのものがスーパーなのだから。

 個人的はエンジンフェチであり、エンジンの魅力やサウンドでは断然フェラーリだ。ウラカン系のV10エンジンは、フェラーリV8ターボをはるかに超える快感があるが、フェラーリ崇拝者の私にとっても、ターボ化されたフェラーリエンジンは信仰の対象外といった複雑な事情もある。

 私は現在、フェラーリ328GTSとランボルギーニ・カウンタック・アニバーサリーを所有しているが、近々、カウンタックを手放すことにした。もともと榎本氏に頼んで半分だけ所有権を売ってもらっていたに過ぎないが、ここ1年ほどまったく乗っていなかった。

 私にとってもカウンタックはスーパーカーの帝王だが、自分の趣味嗜好とは対極の存在。異物だったからこそインパクトは強烈で、約10年前に一度所有した思い出が超絶体験として美化され、もう一度半分だけ所有したが、数回乗ればそれで十分であることに気づいた。よって、本物のカウンタック信者である榎本氏にお返しすることにした。

 榎本氏は、小学5年生の時にカウンタックが神となり、現在に至っているが、私にとっては、27歳で初体験したテスタロッサのエンジンが、神との初邂逅だった。結局、原体験が人間の志向を決めるということだろう。


清水草一(永福ランプ) SHIMIZU SOUICHI

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愛車
フェラーリ328 GTS/ランボルギーニ ・カウンタック アニバーサリー/BMW 320d(先代)/ダイハツ・ハイゼットトラックジャンボ(90年製)
趣味
原稿を書くこと
好きな有名人
斉藤由貴、菊池桃子

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