あうんの呼吸と見事な譲り合い! 自動車大国アメリカの運転マナーに日本人は学ぶところ多し (2/2ページ)

アメリカでは緊急車両がノンストップで駆け抜けていく

 次はパトカーなどの緊急車両がサイレンを鳴らして近づいてきた場合。日本では救急車など緊急車両は交差点では減速して安全確認して通過するが、アメリカではノンストップで駆け抜けていくと聞いている(実際見たことはない)。ただ、市街地でクルマを運転していて、背後からサイレンが聞こえると、まわりの車両が一斉に道端にクルマを寄せて停車し、パトカーをやり過ごすというシチュエーションには遭遇したことがある(ものすごいスピードでパトカーが走り抜けた)。一瞬で道路端にクルマを寄せる様子はかなり印象的であった。

 最後は停電で信号が作動しなかった時。ある時、“何かが起きている”と感じさせるようなひどい渋滞に巻き込まれたことがある。クルマを進めていくと、左折(日本の右折に相当)レーンが2車線あり、そのほか(直進と右折)片側3車線ある大きな通り同士の交差点の信号が停電で作動していなかった。しかし交差点にはパトカーの姿が見当たらないので、警察官はいなかった。しかし、そんな大通り同士の交差点なのだが、ここでも“あうんの呼吸”で信号が作動している時ほどではないものの、お互いの通りで譲り合うだけでなく、左折したいクルマが左折できるように待ってあげていたりした。

 日本と同じく“煽り運転”のような交通トラブルはもちろんあるし、日本と違うのはそのまま銃撃戦になったりもするようだ。マナーやモラルが崩壊したドライバーは日本にもアメリカにも一定数いるが、多くの善良なドライバーの運転マナーやモラル意識というものは、日本以上のレベルにあるのだなあと感じた。そこがアメリカの自動車文化の奥深さを支えているのかもしれないと考えている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報