深刻な納期遅延で新車代わりの「高年式」だけじゃなく10万円前後の「低年式」中古車もバカ売れ! 誰が何の目的で買っているのか? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■いま「高年式」と「低年式」の中古車が売れている

■高年式車の需要はいままで新車に乗ってきた人によるもの

■低年式車は乗り換えのつなぎとして乗っている人が多い

高年式車の需要はいままで新車に乗ってきた人によるもの

「中古車の需要が急増し、品薄状況が続いている」。新車の納期遅延が長期化するいまではさまざまな報道により聞きなれているトピックのひとつ。なかでも高年式車と低年式車へのニーズがとくに高まっているそうだ。高年式車については、本来新車をずっと乗り継いできた人が、新車に乗り換えようとしたら、購入希望車の納期遅延がひどく、「とりあえず中古車でつないで事態が落ち着くのを待つ」といったニーズが品薄状況を招いているとも聞いている。

 そもそも、薄利多売のなか新車の販売競争の激しい軽自動車では、メーカー系ディーラー名義などでナンバープレートをつけただけ(自社届け出/新車の販売台数を上積みするため)の未使用状態の中古車(届け出済み未使用軽中古車)が大量に中古車市場に放出されていた。納期遅延が深刻になったいまでも、さすがに規模は若干縮小気味だが中古車市場への供給は続いている。通常は新規に届け出を行い(ナンバープレート取得)半年ほど寝かせ、新車より明らかに割安感が出てから展示場に並べていたのだが、新車の納期遅延が深刻となり、新車より明確な割安感を設けなくても売れるとの判断か、やはり在庫そのものが希薄なのか、最近は直近に届け出してナンバーを取得した車種も目立って展示されている。

 定点観測している中古車展示場を見ていると、そのときどきで生産に若干余裕のある車種が集中的に中古車市場に放出されているように見える。2021年度締め年間販売台数でトップとなった、ホンダN-BOXも2022年3月には自社届け出を“頑張っていた”との話も聞いている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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