令和ギャルの「かわいい」確実! 昭和ブームのいま復活したら若者に大ウケしそうなレトロ装備5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■復活したら盛り上がりそうな懐かしの装備を振り返る

■絶滅した装備たちも決して使いづらかった装備というわけではなかった

■音などは今だからこそON/OFF機能などをつけて復活できそうな雰囲気もある

空前のレトロブーム! 復活したらウケそうなクルマの装備とは

 アナログレコードの2021年の売上が173%の伸びだとか、ファッションではヴィンテージものやワイドパンツが人気だとか、いまや空前絶後のレトロブームです。若い世代がカセットデッキを見て、かわいいと喜ぶのもそんな影響でしょうか。

 かつてはほとんどのクルマに装備されていたのに、時代の移り変わりとともに、新技術に取って代わられ、いまじゃまったく見なくなってしまったものがたくさんあります。そこで今回は、このレトロブームにあやかって、復活させたらウケそうな装備をご紹介したいと思います。

 ひとつ目は、ウインカーのレバーを動かすと、今のようにライトが光るのではなく、AピラーやBピラーに内蔵されている棒のようなアームがシュッと飛び出してくるという、笑っちゃうくらいレトロな「アポロウインカー」。矢羽式方向指示器、または腕木式ウインカーというもので、1950年代後半にアポロ工業が制作していたことから、総称としてアポロウインカーと呼ばれるようになりました。

 まるで、水平さんが旗を左右に上げたり下げたりするような感じで、とっても微笑ましいですよね。これは鉄道信号機の構造を応用したもので、ケーブルを介してアームを飛び出させ、放すと重さによって元に戻る仕組みになっていました。その後、夜間でも視認性がよく、突起物が大きく出ることもない電気式ウインカーが台頭してくると、アポロウインカーはあっという間に姿を消してしまいましたが、今ならその両方の良さを活かした新世代のアポロウインカーを作ったら、若い世代にもウケそうな気がしますね。

 ふたつ目は、実際に開けることができる三角窓。1970年代くらいまでの多くのクルマに備わっていたもので、Aピラーとフロントドアのガラスの間にできる三角形が窓ガラスになっていて、丸いネジのようなものをクルクルと回すことで開けたり閉めたりできるようになっていました。

 現代のクルマにも三角窓はありますが、ほとんどがはめごろしで開け閉めすることはできないですよね。なぜ、昔の三角窓は開け閉めできたのかというと、今のようにクルマにエアコンが標準装備されていなかったことや、装備されていても性能が悪く、すぐにフロントガラスの内側が曇ってしまったんですね。そんな時に、三角窓を開けることで曇り取りの役割をしたり、エアコンをつけるほどではないけれど涼しくしたい、という時にも便利だったのです。見た目もかわいい三角窓は、若い世代にウケそうです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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