カーボンニュートラル燃料で闘うSUBARU BRZ CNF concept! S耐第3戦SUGOで快速っぷりを見せつけた (2/2ページ)

目標としていたTOM’Sチームが驚くほどの速さ

 このふたつの進化がラップタイム短縮に直結したのは間違いない。「目標にしていたTOM’S SPIRITチームのほうから、何をしてそんなに速くなったのか、と聞かれました。もちろん、相手はルールで改造に制限があり、こちらはST-Qなので実験的なトライアルが認められている違いはありますが、相手は歴戦のプロですから、それを聞いて私も嬉しかったですね」

  

 土曜日朝のフリープラクティス、午後の公式予選は、ともに降ったり止んだりの不安定な天候だったが、日曜日は朝から晴天となり、ドライコンディションで朝8時45分からグループ2の決勝レースを迎えた。予選結果から、61号車はグループ2出場車両29台中6番目グリッド、3列目アウト側からスタート。開始2周目にエンジンブローしたST-5マシンがオイルを撒き、早々にFCY(フルコースイエロー)が提示され、続いてオイル処理のためセーフティカーが出動。8周目に再スタートとなった。61号車のスタートドライバー山内は、コンスタントに速いペースで周回し、序盤からST-4クラストップの86号車GR86を引き離しにかかった。

 レースが1時間を経過した時、ピットから山内にマシンの状態を尋ねると、「まだいくらでも走れますよ」というコメントが無線を通じて戻ってきたという。結局山内は約90分後の55周目にピットインし、井口にドライバーチェンジ。しかも、まだ10周は走れる燃料を残していた。その後、井口から廣田へとバトンを繋ぎ、トラブルフリーで107周を走りチェッカーフラッグを受けた。最終ランナーの廣田も、86号車を駆るGT500ドライバーの山下健太の追撃をかわしてのゴールだった。

 本井監督は、「次のオートポリスには、今回欠場していたST-QクラスのGR86 CNF conceptも速くなって戻ってくると思います。また、5時間レースなので、いかに燃費を稼ぎピットイン回数をセーブするか、などについて皆で知恵を絞ります。プロジェクトに参加している若手エンジニアは、太田の本社、三鷹のパワーユニット部門、葛生(スバル研究開発センター)を合わせて100名は下りません。しかも全員が職場の上司の許可を得た志願者であり、本来業務との掛け持ちです。そもそも開発業務は常に多忙な上に、入社2、3年目社員も多数いるので、所属の上司や職場の同僚がバックアップし補えなければこのプロジェクトとの掛け持ちはできません。そういう意味でも多くの社員の意識を変え、環境に刺激を与えたていることは間違いないです。これはまさにケミストリーだと思います」と締めくくった。


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