いま生まれていればなぁ〜感! 販売は失敗したけど「トヨタ・ナディア」はいいクルマだった (2/2ページ)

JPNタクシーのご先祖と言っても過言ではないかもしれない

 当時のセダンはシートポジションが低めに感じていたのだが、ナディアは背が高くシートポジションも高めなので前方視界が良く車内も開放的であった。リヤシートは座面がスライドする機構(分割式)を採用しており、座面を最後方まで下げると“センチュリー以上”ともいわれた足もと空間が広がった。一部グレードでは前席が回転することで後席と対面にできるアレンジも用意され、後席をたためば広大なラゲッジスペースが現れるなど、ミニバン的要素も多く採用されていた。また、コラムシフトの採用により前席ウォークスルーも可能となっており、とにかく使い勝手がよかった。

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 実際運転してみると、ベーシックグレード比でイプサムより50kg軽いこともあるのか、意外なほど軽快に走るだけでなく、セダン並みの静粛性の高さに驚かされたことを記憶している。とにかく運転をはじめた瞬間に“これってありだな”と第一印象で感じさせてくれた。イプサムとは異なり、デジタル式(スペースビジョンメーター)のセンターメーターを採用していたのはなかなか斬新であった。まさにセダンとミニバン(ステーションワゴンも?)の“クロスオーバーモデル”がナディアでは実現されていた(モデル途中ではSUVテイストを加えたタイプSUが追加されている)。よく考えるといま見た目は異なるし、後席ドアはスライド式となっているが、トヨタでいまラインアップしている営業車、“JPNタクシー”のご先祖様のようにも見えてきた。

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 当時はナディアのような大きさと見た目では、3列シートを採用したミニバンモデルが当たり前でしかも売れまくっていたので、そのような時代背景もあって消費者からは“スルー(2列よりはシートは3列あったほうがいい?)”されてしまったが、乗ってみると「これいいな」と思わせてくれたなかなかの意欲作であった。

名前:
小林敦志
肩書き:
-
現在の愛車:
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味:
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人:
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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