日本のサラリーマンの生涯年収60人分!! 182億円で落札されたメルセデス・ベンツ300SLRウーレンハート・クーペという伝説中の伝説 (1/2ページ)

日本のサラリーマンの生涯年収60人分!! 182億円で落札されたメルセデス・ベンツ300SLRウーレンハート・クーペという伝説中の伝説

この記事をまとめると

■メルセデス・ベンツが1955年にレース復帰を画策して開発したのが300SLRだ

■まずはクーペボディのプロトタイプが2台製作されたが、レースへの投入は実現しなかった

■このプロトタイプ(300SLRウーレンハート・クーペ)がオークションに出品された

レースのために開発されたガルウイングのプロトタイプクーペ

 第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けたダイムラー・ベンツの工場。実際にその復旧の先が見え、生産が再開されたのは1948年になってからのことだったが、この時すでに社内では、モータースポーツへの復帰が重要な議題として検討されていた。

 そして、彼らがまず復帰を果たすのはスポーツカーレースの世界。そのために開発されたのが、ガルウイングドアを採用したことでお馴染みの、あの300SLだった。1952年にはそのプロトタイプが完成し、その年のル・マン24時間レースでいきなりの勝利を飾る。それは1954年のNYショーでデビューした生産型の300SLのセールスに、強い追い風となったのは間違いない。

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メルセデス・ベンツ300SLプロトタイプの走行シーン画像はこちら

 スポーツカーレースでのダイムラー・ベンツのワークス活動は、この1952年のみで一度途絶えてしまうが、1955年に彼らは再びその世界に戻ってきた。そのワークスカーは「300SLR」と呼ばれ、ベースとなっていたのはグランプリカーのW196。チーフ・エンジニアは300SLと同様に、ルドルフ・ウーレンハートであったことから、別名「ウーレンハート・クーペ」とも呼ばれる。

メルセデス・ベンツ300SLRウーレンハート・クーペのフロントスタイリング画像はこちら

 搭載されたエンジンは、これもW196のそれがベースだった。フォーミュラー用の2.5リッターエンジンを3リッターに排気量拡大した直列8気筒DOHCエンジンは、シリンダーブロックにアルミニウム合金を、また燃料供給にはボッシュ製の直噴方式を採用するなど、メカニズム的にも見るべき部分はとても多い。最高出力は310馬力、5速MTはデファレンシャルとともにリヤに搭載される、いわゆるトランスアクスル方式を採用している点も見逃せない。

名前:
山崎元裕
肩書き:
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)
現在の愛車:
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味:
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人:
蛯原友里

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