必死に飛ばしても「トイレ休憩」1回分レベル!? 高速で追い越しまくったクルマがどのぐらい得するのか考えてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■高速道路では先を急ぐ人が尽きない

■スピードを出したり、積極的に追い越しを繰り返している人をよく見かける

■これらに努力により、どれぐらい早く目的地に到着できるのかについて解説する

高速道路では先を急ぐ人が尽きない

 高い通行料を払って高速道路に乗った以上、少しでも早く目的地に着かなければ損。新幹線だって時間を買うために乗車券に加え特急料金を支払うわけだし、「こだま」より「のぞみ」が混んでいるのも同じ理由だろう(新幹線は自由席の料金は、全列車同じ料金)。

 だから高速道路でも先を急ぐ人は尽きなくて、積極的に追い越しを繰り返している人を見かけるが、それでどれぐらい到着時間に差が出るのか。

 2017年に東名高速 神奈川エリアの下り線で調べた、非渋滞時の車線別速度を比較した資料を見ると、追い越し車線の平均速度は107~108km/hぐらい。中央車線は92~93km/h、一番左の走行車線は80km/h程度だった。

 こうした現状を踏まえて、仮に平均110km/hで、東京インターから御殿場インター(82.8km)を走ったとすると、所要時間は45分。同じように平均100km/hで走ったとすると、所要時間は49分で、東京・御殿場間ぐらいだと、アベレージ速度を10km/h上げても到着時間は4分しか変わらない。

 もう少し、距離を伸ばして、制限速度が120km/h区間もある新東名で比較してみよう。新東名の御殿場JCTから豊田東JCTの200km(正確には199.9km)を平均120km/hで走ったとすれば、所要時間1時間40分。平均速度100km/hなら2時間ちょうどなので、その差は20分とそれなりに大きい。

 さらに大阪・広島間の300kmを100km/h平均と90km/h平均で比較すると、100km/hなら3時間ジャスト。90km/hなら3時間20分になる。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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