自由の国アメリカのクルマは「デザイン」も自由すぎた! オドロキの奇抜なクルマ3台 (2/2ページ)

「アメ車は個性的」というにはあまりに奇抜だった

 2台目は、AMC(アメリカンモーターズ)の「ペーサー」だ。1975年から1980年にかけて販売された、2ドアのコンパクトハッチバックだ。一度見たら忘れられない人が多いその姿は、まるで宇宙船のような近未来的な意匠である。

 当時は、排気ガス規制やオイルショックなどの影響で、アメ車の小型化が進んだなかで、中堅メーカーであるAMCとしては、ペーサーに対して実用性とデザイン性のインパクトを両立させることを狙ったといえるだろう。

 車内高さを大きくとって、大人4人がしっかり乗れる空間を前提に、外観デザインを考案するという発想は当時としてはとても珍しかった。

 そして3台目は、「アヴァティII」だ。1960年代末から1980年代にかけて少量生産された2ドア車で、丸目のヘッドライトを含めた、のっぺりとしてフロントノーズが印象的だ。

 そもそも、1963年にスチュードベーカー「アヴァンティ」として生産されたが、のちに別事業者が新事業として再編して生産した。

 アメ車というより、なんとなく無国籍な雰囲気がある不思議なクルマである。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
好きな有名人
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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