インテリアの「素材調達」も範疇! 知られざる「カーデザイナー」の仕事とは (1/2ページ)

インテリアの「素材調達」も範疇! 知られざる「カーデザイナー」の仕事とは

この記事をまとめると

■カーデザイナーの仕事を紹介

■クルマのデザインはまず「コンセプト」を決めてから進めていくことが多い

■素材調達などもデザイン側の仕事で、それ故にエンジニア側と一悶着あることも

クルマのデザインってそもそもどうやって決まる?

 クルマのデザイナーの仕事といえば、新型車のスケッチをササッと描くだけ、なんてイメージがありますが、もちろんそんな単純な話ではありません。では、クルマのデザインが決定するまでにはどんな過程があるのか? あらためて整理してみましょう。

●まず必要なのはカタチのための指針と素材

 クルマに限らず、一般的にデザインを行う上でまず必要となるのはコンセプトの設定です。これがないと進むべき方向性が定まりませんし、チーム内の意志共有もできません。クルマの場合はまず商品全体の「グランドコンセプト」があるのですが、それとは別に「デザインコンセプト」が設定されることがあります。

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日産コンセプトカースケッチ画像はこちら

 たとえば、ホンダ「ステップワゴン」のグランドコンセプトは「素敵な暮らし」で、デザインもこれに沿って開発されています。一方、三菱の「アウトランダー」ではグランドコンセプトが「威風堂々」で、それとは別に「ロバスト&インジニアス」というデザインコンセプトが設定されています。

ステップワゴンコンセプト画像はこちら

●スケッチは複数拠点でのコンペ形式もあり

 次に行うのが「リサーチ」です。ターゲットとするユーザーはどんな生活をしてどんな嗜好を持っているかなど、カタチにするための材料を揃える過程です。ホンダの「シビック」では、市場となる各国の若者を対象にクルマの好みがリサーチされました。

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 材料が揃ったところでスケッチが始まります。本社デザイン部のほか、海外のスタジオや、稀に社外の工房などに依頼されることもあり、その場合はコンペとなります。スケッチは通常3案程度に絞られて比較検討されますが、その中の1案が採用されることもあれば、複数案の「いいとこ取り」をするケースも。ちなみに、スズキ「アルト」では欧州スタジオ作のスケッチがウイナーになりました。

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 面白いのは、初期に描かれた1枚のスケッチが一発採用され、比較検討することなくそのまま開発が進む場合もあるし、コンペでも決定に至らず、もう一度やり直しということもあります。たとえばスズキ「ハスラー」はキープコンセプトの初期案が行き詰まり、「仕切り直し」をしてSUV色の強い案が生まれました。

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