やっと「MINIに乗っていい」と自分に許可! モータージャーナリストの愛車インプレ【まるも亜希子編】 (2/2ページ)

ゴーカートフィーリングが爽快!

 こだわったところは、レザーシートにすると運転席・助手席が電動シートになり、シートヒーターも備わるところ。我が家は夫と交代で運転することが多いので、電動シートのメモリー機能は必須なんです。代わるたびにシート合わせをしなくてすみますからね。また、私はいらない派なんですが、夫の強い希望で天井はガラフルーフに。前と後ろのデュアルタイプが装着されています。私は昼間は閉めっぱなしですが、夜のドライブで星やイルミネーションが見られるのは気に入っています。

 そして走りのほうは、2リッターディーゼル搭載のクーパーSDなので、190馬力/400N・mというパワフルさでとにかく速い! うっかりするとすぐ制限速度に達してしまうので、スピードを抑える努力が必要です。ただ、4WDということもあって、1660kgという重さで発進直後はややかったるさを感じます。低速でのブレーキのコントロール性も今一歩なので、ここは改善してほしいところ。とはいえ、MINIシリーズのなかでは巨体なのに、山道や一般道のちょっとしたカーブ、高速道路のジャンクションなどでの軽快な身のこなしは、さすがゴーカートフィーリングのMINI。姿勢変化をガシッとおさえて、安定して駆け抜けていくのは本当に爽快です。

 走行モードも「GREEN」「MID」「SPORT」と3つあって、普段はほとんどGREENで快適。アイドリングストップでエアコンも止まってしまうので、夏場は「MID」で走っていましたが、それでも実用燃費が15.0km/L〜15.3km/Lくらいをキープしているのは嬉しいところです。通常でも十分に速いので「SPORT」はまた使ったことがありません。日本だと、どこで使うのでしょう……?

 MINIは、見た目に反して骨太で男前な走りにしても、ゴテゴテしてるようで実際はすごく使いやすいインテリアにしても、開発段階から本当に緻密に考えられていて、しかも、クラシックMINIがすごく好きな人たちが作ったんだな、ということが伝わってくるクルマです。MINIが好きだけど、3ドアのMINIだとちょっと狭いかな、と躊躇しているファミリーにはぜひ試して欲しいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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