ターボ追加もローダウンもドアミラーすらも禁止! 昔のクルマ好きは「クルマいじり」に涙ぐましい努力をしていた (2/2ページ)

大幅な規制緩和によりカスタマイズが市民権を得た

ウイング

 ウイングに関しては、昭和58年の通達で「車体との隙間が極めて小さいこと」となっていて、車体との隙間=20mm以下が自主規制となっていた。

 いまは車体からはみ出さず、翼端板の角が尖っていなくて、固定がしっかりされていれば、GTウイングでも保安基準をクリアできる(細かい規定については要確認)。

ブーストアップ&タービン交換

 ターボ車のブーストアップも、エンジンをハイパワーなものに載せ替えたのと同じ扱いになって、改造申請が必要だった。もちろん容量の大きいタービンへの交換や、NAエンジンへの後付けターボも違法改造だった。

カム交換、ヘッド面研(圧縮比アップ)

 エンジンの出力が上がると考えられるチューニングは、原則改造申請が必要とされた。

後付けインタークーラー

 インタークーラーも出力アップパーツとされ、要改造申請!

ドアミラー

 国産車は1983年までドアミラーは禁止だった(ボンネットのないキャブオーバー型車両を除く)。ちなみに輸入車は1977年からドアミラーが認められていた。1983年3月に国産車にもようやくドアミラーが解禁され、同年5月に発売された日産パルサーエクサといすゞピアッツァが、国内での国産ドアミラーのパイオニア。

 と、いまでは考えられないがんじがらめの規制があったわけだが、1995年以降は音量や排ガスの規制をクリアすれば、かなり広い範囲で自由なチューニングが解禁され、スポーツマフラーも、コンピュータチューンも、ブーストアップも、ターボチューンも合法に!

 エアロパーツも、全長±30mm、全幅±20mm、全高±40mmの範囲ならほぼ認められ、ローダウンも最低地上高90mmさえクリアすればOKに。

 車重も±50kgまで認められ、チューニングやカスタマイズが堂々と楽しめるようになって、いまの時代を迎えている。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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