新世代デザインへの変更で新時代もファミリーを引っ張る! フィアット500Xがマイナーチェンジで意匠変更

この記事をまとめると

■フィアット500Xがマイナーチェンジを実施した

■グラフィック的要素を抑えた新デザインのブランドロゴを500eに次いで採用

■グレードごとにホイールのインチアップや自動防眩ミラーの標準化などの小変更も行われた

1900年代初頭のレタリングをモチーフにした新ロゴを新時代に復活

 人気モデルをアイコン化してサブブランドを立ち上げて派生モデルを誕生させる。自動車メーカーにとってみれば、人気モデルの名前とイメージで効果的に新型車を市場に投入、そして認知させられる手法であり、いまや多くのブランドが取り入れていることはご存知の通り。

 ステランティス・グループのフィアットにもサブブランド的に運用されているモデルがある。ブランドを代表する人気者の500だ。ヌォーバ500をモチーフにしたハッチバックの500をスタンダードに、電気自動車化した500e、SUVの500X、日本には正規輸入されなかったが、かつては500LなんてMPVも存在していた。

 そんな500ファミリーの一員であり、500にも負けずとも劣らない人気を誇るSUVの500Xがマイナーチェンジを実施し、新世代デザインへと進化を果たした。

 今回の仕様変更のポイントは、新ブランドロゴを採用したフロントマスクの意匠変更に尽きる。これまでは円形フレーム内に「FIAT」の文字をレイアウトしたブランドロゴであったが、それがシンプルな「500」の文字だけの車名ロゴに変更されている。これは1900年代初頭に初めて導入されたエンブレムをモチーフにしたものであり、グラフィック的な要素を抑えることで、最新トレンドであるシンプルでミニマリスティックなロゴとして見事復活したといえるもの。すでに電気自動車として発売された500eにもこの新ロゴは採用されているので、500eに続いて500Xにも新ロゴが採用されることになったというわけだ。

 そのほかでは、グレード展開は「500Xクロス」と「500Xスポーツ」の2グレード構成であることは変わらないが、「500Xクロス」ではドアミラーカバーをボディ同色からブラックに変更し、アルミホイールを17インチから18インチにサイズアップ、一方「500Xスポーツ」では自動防眩ミラーが標準装備化されるなど、小変更も行われている。

 ボディカラーは、「500Xクロス」にジェラートホワイトとパッションレッドの2色を標準設定し、メタリックカラーのファッショングレーをオプション設定。「500Xスポーツ」にはさらにメタリックカラーのイタリアブルーがオプションで用意される。

 価格は「500Xクロス」が418万円、「500Xスポーツ」が423万円となる。

 500ファミリーのなかでも500Xは4ドアのSUVボディによる利便性の高さが評価されているモデル。新世代デザインの採用により、まだまだこれからもファミリーの主要メンバーとして活躍してくれそうだ。


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