1年間で「100億円」単位もザラ! モータースポーツに莫大なお金がかかるワケ (2/2ページ)

モータースポーツ活動を続けるにはスポンサーやグッズ売上が重要

 ちなみにカテゴリーにもよるが、近年はワークスチームもインハウスだけでなく、数多くのサプライヤーと連携してパーツ開発を行っていることから、それらの部品代にも多額の予算が加わっている。

 もちろん、チームで働くスタッフの人件費も活動予算では大きなウエイトを占めている。マネジメントやエンジニア、メカニック、マーケティング、営業など、ワークスチームでは数多くのスタッフが必要となることから、人件費の支出も大きなものだろう。これらの人件費はインハウスだけでなく、アウトソージングしたとしても外注費は必要で、ドライバーとの契約料も含めて、ソフト面にも多額の活動費が必要となるのだ。

 そのほか、世界選手権ではマシンのロジスティックやスタッフの交通費・宿泊費も必須で、タイヤの購入費にも多額の予算が必要である。

 さらに、トヨタGAZOOレーシングは、TVや雑誌、インターネットなどさまざまなメディアに広告を出しているが、モータースポーツ活動には宣伝もリンク。かつてWECに参戦していたアウディは、マシンの開発コストと同額の予算を宣伝やマーケティングに使用したと言われているが、そういった宣伝の予算もモータースポーツ活動には必要と言える。

 以上、世界選手権を中心にモータースポーツ活動の予算に触れてきたが、スーパーGTでもGT500のマシンの開発予算は10億円以上と推測されており、各チームの活動予算も3億円以上が必要になると言われている。GT300のFIA-GT3はマシンの開発コストは不要だが、マシンの購入費用として5000万〜1億円5000万円のハード代が必要で、さらにソフト面が必要となることから、国内を中心としたカテゴリーとはいえ、かなりの活動予算が必要だ。

 これらの莫大の活動予算を捻出するために、国内外のチームはさまざまな企業に営業を行い、スポンサー料を得ているわけだが、それにプラスしてオリジナルパーツやグッズの販売を行うことで売上を出しているのである。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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