「ハンドル」も「ナンバープレート」もダメだった! 海外じゃ通じない「英語っぽい」自動車用語たち

この記事をまとめると

■「アクセル」「ナンバープレート」「ハンドル」などは和製英語だった

■海外では上記のことは「ガスペダル」「ライセンスプレート」「ステアリング」と呼ばれる

■海外に行くと通じないことが多いので渡航する前に確認しておきたい

海外では通じないじつは和製英語だった自動車用語たち

 アメリカなど海外に行って、日本で普段使っている英語っぽい言葉をそのまま使っても、相手にこちらの意思がうまく伝わらないことがある。

 これが、いわゆる和製英語というものだ。

 アメリカ英語での代表的な例として、ガードマンはセキュリティガード、アメリカンドッグはコーンドッグ、野球のナイターはナイトゲームなど、さまざまある。

 自動車でも和製英語は多い。

 全般的な例では、ハンドルはステアリングホイール、アクセルはガスペダル(またはアクセレレーター)、ブレーキはブレーキペダル、各種メーターはゲージ、ナンバープレートはライセンスプレートなど、結構多い。

 クルマの種類では、近年日本でブームとなっているキャンピングカーはRV(レクリエーショナル・ヴィークル)。または単純にキャンパーとも表現する。日本でも90年代くらいまでは、三菱「パジェロ」などをRVと呼んで、自動車専門雑誌でもRV特集やRV関連の別冊が出ていた。日本のRVでもキャンプを楽しむことは想定していたが、それよりもオフローダーとしてのイメージが優先していた印象がある。

 クルマ関連のインフラでは、ガソリンスタンドはガスステーションと呼ぶ。また、給油ポンプをガスポンプと呼ぶなど、ガソリンをガスという人が多い。まあ、日本でもガス欠と表現するが、ガスステーションとは言わない。

 また、事故については日本人だとトラブルと表現するかもしれないが、アメリカではアクシデントというのが一般的だ。逆にトラブルというと、タイヤトラブルといった表現がある。つまり、パンクのことだが、空気圧が徐々に下がるようなケースは、スローパンクチャー、また空気圧がかなり下がった状態だとフラットタイヤという。

 それから、バックオーライという表現がある。

 最近はあまり聞かなくなったが、以前はバスガイドさんが駐車の際に外に出て「バックオーライ」と言ったり、家族で出かけると後席に乗った子どもや奥さんが運転しているお父さんに「バックオーライ」とよく言っていたものだ。要するに、クルマの後方の安全を確保しているので、そのまま後退しても大丈夫、という意味だ。

 こうした状況について、アメリカでは「クリア」という。つまり、そこに空間があって安全だということだ。これはクルマの後方だけではなく、斜め後方にある、いわゆる視覚に対しても使われる。

 たとえば、インディカーやNASCARなど、スポッターと呼ばれる無線担当者がオーバルコース上で接近戦をしている自分のチームのドライバーが進路変更をする際、「ライトサイド(右側後方)クリア」といった表現を使う。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
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聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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