「デカい」「ゆるふわ」「大排気量」っていつまで昔のイメージを引き摺ってる? 日本人の知らないイマドキのアメ車事情 (2/2ページ)

ハンドリングは以前と比べるとかなりカッチリしてきた

 まずは、ボディサイズが大きいこと。それに伴い、搭載するエンジンの排気量が大きく、主流がV型8気筒OHV(オーバーヘッドバルブ)であること。乗り心地はソフトであること。ハンドリングはゆったりめであること。そんな感じではないだろうか。

 では、最近のアメ車は実際にどうなのか?

 まず、ボディサイズが大きいことは昔から大きな変わりはない。ただし、アメリカ市場を念頭に置いた日本車のサイズ感も最近は大きくなってきているという状況だ。

 また、アメリカ市場の7割以上がライトトラックで占められている。ライトトラックとは、SUVとピックアップトラックを指す。SUVでは、アメリカにおけるコンパクトSUVのサイズがひと昔前のミッドサイズSUV級になってきているなど、アメ車を筆頭にアメリカ向けのクルマは、やはり大きいと言えるだろう。

 次にエンジンだが、フルサイズSUVやフルサイズピックアップトラックでも最近はV8ではなくV6ターボ等の搭載が増えてきた。これはCAFE(企業別平均燃費)などへの対応である。さらに、GMシボレー「シルバラード」やフォード「F150」ではフルEVが登場するなど、時代は大きく変わってきた。

 乗り心地がソフトかどうか、またはハンドリングがゆったりめ、といった点については、以前と比べるとかなりカッチリ、しっかりしてきた。ただし、全体的にみれば乗り心地重視の傾向はあるように思える。これは、アメリカ人の好みというだけではなく、ハイウェイがコンクリート路面である上、オールシーズンタイヤが主流であるも関係していると思う。

 そうした日本人のアメ車のイメージを180度変えてしまったのが、テスラであろう。

 ただし、多くの日本人はテスラがアメ車という認識ではなく、国籍にかかわらずテスラという新しいブランドとして認識しているのだと思う。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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