これでいいのか心境は複雑! 「ロシア」から新車メーカーは続々と撤退も「日本からの中古車輸出」は活況だった

これでいいのか心境は複雑! 「ロシア」から新車メーカーは続々と撤退も「日本からの中古車輸出」は活況だった

この記事をまとめると

■ウクライナ戦争はいまだ続いている

■クルマ業界はロシアへの経済制裁による影響を受けているのだろうか?

■調べてみると意外な結果だった

中古車の輸出は大盛況!?

 ウクライナ戦争による、世界各国の経済制裁によって、ロシアに進出していた企業が続々と撤退しているのはご存じだろう。自動車メーカーも例外ではなくて、たとえば日産はロシア向けでもあったダットサンを再度消滅させていたりする。直接関係はないとされているが、いずれにしても撤退せざるを得ないわけで、結果としては消滅の憂き目だっただろう。

 ロシアのクルマといえば、中古車の輸出がお馴染みだ。積み出し拠点のひとつ、稚内に行ったことがあるが、ロシア人のブローカーが沢山いて、驚いたのを覚えている。それが今では経済制裁であのときのロシア人たちも大変だろうな、と思いきや、調べてみたらそんなことはなかった。つまり、大盛況だったのだ。

 まず経済制裁はどうなっているのかというと、行われてはいるが、現状だと600万円以上の高級車と、トラックやダンプなどの産業向けが禁輸となっているだけで、いわゆるフツーのクルマはOK。また、昔から知られているように、右ハンドルでも登録できる。

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自動車の輸出のイメージ画像はこちら

 ロシア国内から新車メーカーは生産や販売から撤退しているので、クルマ不足が深刻化。それを受けて、もともと耐久性や品質で人気のあった日本からの中古車に注目が高まって、続々と輸出されているのだ。

 ちなみに、ロシアにはクロカンのニーバでお馴染みのラーダなど、自動車メーカーがあるが、以前から人気薄なうえに、部品などが入手困難になって価格が高騰してさらに人気が低迷していて、国内需要に対応できていない。

ラーダ・ニーヴァの走り画像はこちら

 これも意外なのだが、経済制裁でルーブル安になると思いきや、現在はルーブル高。円との両替は問題なくできて、ウクライナ戦争前は1ルーブルが1.5円ぐらいだったのが、現在は2.5円ぐらいと爆騰。それだけ日本円で同じ価格の中古車も安く買えるので、さらに人気と需要が高まっている原因となっている。

 データを見ると物凄くて、2022年8月の日本貿易振興機構(JETRO)の発表によれば、6月の日本からロシアへの中古車輸出は台数が1万7294台で、前年同月比156.6%。金額はなんと189億9300万円で、こちらは前年同月比2.1倍というから驚くばかりだ。

 実際に北陸より北の各港は中古車の輸出で活況を呈しているという。そうなると経済制裁ってなんだろうと思うし、景気がいい話なのかもしれないが、国内の中古車のタマが減って価格高騰になるのではと思ったりと、複雑な心境だ。

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