ステルヴィオよりちょっと小さな日本にジャストフィットなSUV! ハイブリッドシステムを搭載したアルファロメオ・トナーレが日本上陸 (2/2ページ)

内外装でアルファロメオらしさを表現

 トナーレのエクステリアは、全体的に先進性を表現しつつも、ブランドの特徴を融合させたデザインになっている。アルファロメオ初のマトリクスLEDヘッドライトを採用し、カメラによる前方認識や車速、走行状況に応じた照射範囲や照射距離を自動で最適化することで、夜間走行時に頼もしい機能を手に入れている。また、3連のU字型デイタイムランニングライトは、名車「SZ」などから着想を得てデザインされたもので、サイドのシルエットには往年のスポーツカーであるジュリアGTを想起させるショルダーラインを取り入れり、8Cコンペティツィオーネをオマージュしたリヤサイドガラスが流麗なボディラインを際立たせている。このようにトナーレのフォルムは、ブランドのレガシーのディテールを取り入れて構成される。それでいて、リヤの3連型LED式コンビネーションランプの採用など、ひと目でトナーレと識別できる個性的なデザインとなった。

 ブラックを基調にしたインテリアは、上質な印象を与えるデザインを演出。さらに、12.3インチの大型デジタルクラスターメーターやダッシュボード中央の10.25インチのタッチスクリーンなど、先進的なインフォテインメントシステムも搭載されている。

 車載カーナビは日本のアイシン製を採用しており、オンライン機能を使うことで施設名称による検索はもちろん、天気予報やガソリン価格、駐車場満空情報、渋滞情報(VICS)なども表示可能だ。さらに、アルファロメオ初の車載通信モジュールを全グレードに標準搭載。スマートフォン専用アプリ「My Alfa Connect(マイ・アルファ・コネクト)」やWEB専用ポータルサイトを介したナビの目的地設定、ガソリン残量やタイヤ空気圧や走行距離などの車両コンディション、自車位置情報などの閲覧が可能になった。

 安全装備として、4つのカメラで自車の周辺を捉えた映像をモニターに映し出して駐車時や狭い場所での安全なハンドル操作をサポートする360°カメラや、高速道路で車線中央の走行をアシストするレーンキーピングアシストなどが用意され、快適なドライブをサポートしてくれる。

 グレード展開は、マトリクスLEDライトやフルADAS(先進運転支援システム)などの充実した装備を搭載するスタンダードモデルの「トナーレ Ti」と、ダークフロントグリルや専用20インチアルミホイール、ステアリングヒーター、レザーシート(電動調整シート・シートヒーター・ベンチレーション付き)、harman/kardonプレミアムオーディオシステムなどでラグジュアリーに彩られた導入記念モデルの「トナーレ Edizione Speciale」のふたつをラインアップする。

 価格は「トナーレ Ti」が524万円、「トナーレ Edizione Speciale」が578万円。

 アルファロメオは今後、電動化モデルを次々に導入することを計画しており、2027年以降に欧州、北米、中国の市場で販売されるモデルはEVのみとなる予定だ。日本導入が発表されたトナーレは、ハイブリッドシステムなど数多くの先進的な技術を搭載しながらも、歴代モデルに通ずるスタイリッシュなフォルムと爽快な走りを実現している。このトナーレを見る限り、例えアルファロメオの全モデルがEVとなったとしても、そのブランドアイデンティティが揺らぐことはなさそうだ。


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