一酸化炭素中毒も防げる! 電欠でも大丈夫! 大雪での立ち往生は「PHEV」が最強だった (2/2ページ)

インフラの状況を踏まえても現時点での最適解はPHEV

 たとえば、三菱アウトランダーPHEVの場合、V2H機器に繋いで電力供給するとして、ガソリン満タンであれば約120kWhの電力を供給できるという。これは一般家庭の10〜12日分に相当する。

 これだけの総電力量を持つEVは、なかなか見当たらない。

 日本で買えるEVとしてはメルセデスEQSの107.8kWh、BMW iXの111.5kWhあたりがバッテリーサイズとしてはトップクラスとなるが、仮に満充電状態で電力ロスを無視したとしても、アウトランダー PHEVの給電能力には届かない。

 こうした生き残るために役に立つ特性は、プラグインハイブリッドの魅力だ。大雪や地震といった災害時対応だけでなく日常的にもプラグインハイブリッド車は利便性が高い。

 クルマの電動化が進む昨今、古くからある給油所が廃業したことで、近所で給油できない「ガソリンスタンド難民」が増えているというニュースを見かける。一方、EVについても急速充電インフラが不十分という指摘は相変わらずだ。プラグインハイブリッド車は、化石燃料と電気の両方に対応しているので、極論すればガソリンスタンドか充電スタンドか、どちらかがあればエネルギーを補給して走ることができる。

 国家としてカーボンニュートラルを目指すということは、将来的には一般ユーザーが使えるガソリンスタンドは消滅してしまい、急速充電インフラは整備されるのであろうが、その切り替わりのタイミングで、どちらのインフラも不足している状況においては、どちらも利用できるプラグインハイブリッド車は最強といえるだろう。

 まさに2020年代は、そうしたインフラが切り替わる時代である。現時点での最適解はプラグインハイブリッド車と判断するユーザーも、ますます増えてきそうだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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