「ランクル」「タイプR」「フェアレディZ」も新車を上まわる価格の中古が溢れてる! 効果のない「転売禁止の誓約書」を書かせることに意味はあるのか? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■人気モデルを購入すると最近は転売禁止の「誓約書」を書かされるケースがある

■しかし実際には新車の倍以上の価格で中古車で販売されているケースが多い

■誓約書に法的拘束力はないが今後同じ店舗で新車を購入できなくなる可能性が高い

人気車を購入すると最近は「転売禁止」の誓約書が書かされる

 納期の長いランドクルーザー、フェアレディZ、シビックタイプRなどを受注した場合、販売店では「購入後一定の期間内に転売しない趣旨の誓約書(販売会社によっては同意書)に、お客様のサインをいただいている」という。これは転売を防ぐためだ。中古車のウェブサイトを見ると、前述の車種が高価格で販売されている。ランドクルーザーに3.5リッターツインターボを搭載するZXの新車価格は730万円だが、中古車価格は2倍以上の1600〜1900万円が中心だ。

 フェアレディZプロトスペックは、新車価格が696万6300円だが、中古車価格を見ると1000〜1300万円が多い。シビックタイプRは新車価格が499万7300円で、中古車価格は850〜1000万円になる。いずれもプレミアム価格だ。

 このように中古車価格が新車価格の1.5〜2倍に高騰する理由は、これらの車種が納期の大幅な遅延や受注の停止に陥り、入手が困難になっているからだ。

 いい換えれば市場価格の混乱と判断される。なるべく防ぎたいが、1番の原因は、メーカーの生産が新車の需要に追い付いていないことだ。半年以内の常識的な納期で購入できれば、需給バランスも崩れず、中古車価格が新車価格を上まわって市場を混乱させる心配もない。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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