「シャコタンツライチ」乗りの常識「爪折り」ってそもそも何だった? 最近減ってる理由とは (2/2ページ)

現在「爪折り」はあまり見かけなくなった

 そもそも目的は「ツライチ」のシャコタンである。ツライチにしなくて、車高も下げないなら爪折りもしなくて良い。ツライチシャコタンにするなら必須の作業でもある。

 そして、昔からツライチはカッコいいと言われていたが規定もやや変わったことで、よりツライチにしやすくなった。

 これまではタイヤの垂直線から前方30°、後方50°の範囲はタイヤもホイールも出てはいけなかった。しかし、近年ルールが変わって、この範囲内でタイヤだけは10mmまで出てもよくなった。これはかなり大きな変更である。

 これまでは車検NGである範囲でもOKに変わった。しかし、ホイールが飛び出してはいけないのは変わらないので、湾曲したスポークも引っかかるし、リムが飛び出しているのもダメ。タイヤだけが10mmまでは出てもよくなったのだ。それでもタイヤが出ても良くなったので、リムガード付きのタイヤは履けないと悩んでいた人も、現行ルールでは問題なくなったのだ。

 最近では樹脂製フェンダーのクルマも増えていて、そういった場合は爪折りができない。樹脂部分をカットすることになるのだが、そうなるとどうやって固定するかという問題にもなってきてやや難しくなってきている。


加茂 新 KAMO ARATA

チューニングジャーナリスト

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