全長じゃなくて全高5メートル! 天守閣のついたメルセデス・ベンツXクラスの秘密基地感が半端ない

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2023でもっとも全高が高い(かもしれない)クルマを見つけた

メルセデス・ベンツX 350 dは全高5mを誇る圧巻のオーバーランドスタイル

■ただ全高が高いだけでなく細部の仕上がりの美しさも絶品

メルセデス・ベンツ×ピックアップ×オーバーランド!

 子供だけでなく、お父さんにも憧れのキャンプスタイルといえば、ルーフの上にテントを展開するオーバーランドスタイル。そもそものルーフ上の面積も、耐荷重たっぷりのルーフラックも要るが、ピックアップトラックの荷台に丈夫なヤグラを組む前提であれば、「それって基地ですか?」的な広々ベースキャンプを張ることができる。

 その好例が大阪オートメッセ2023の6B館に出現した。滋賀の「サンワークス」が手がけた、メルセデス・ベンツXクラスのデモカーだ。

 ところでベース車両のXクラスことX 350 dは、ルノー&日産がダイムラーと提携していた頃に実現した、日産ナバラとシャシーを共有していたピックアップトラックで、欧州以外ではおもに南半球、南米や南アフリカ、オーストラリアで展開されている。

 デモカーが実装するルーフラックはフロントランナー、その上に装着された開閉式ルーフテントはオーストラリアのダーチ製で「リッジバック」というモデルだ。さらに、サイドオーニングも、同じくダーチ製「エクリプス270」なのだが、2インチアップされたX 350 dのルーフから広がる、その覆われスペースの伸びやかさたるや、スケール感に戸惑うほど。荷台のボディサイドにスクリューオンされたジェリカンやツールボックスの収まりの美しさたるや、キャンプというより探査か探検旅行のよう。

 しかし、極めつけはボディの右つまり反対側へまわると、いかにも丈夫そうなラダーの先に広がるルーフトップテント。ご丁寧に天窓がついていて、テント内部で立ち上がれば360度ビューが開けるとか。

 さすがはメルセデス・ベンツ。スリーポインテッドスターの示す先に、オーバーランドスタイルの最高峰があったということで、キャンプをしながら、ほとんど城下町を眺める殿様の気分が味わえそう、そんなアゲアゲの到達地点と高さといえる。

 なお、サンワークスはメルセデス・ベンツGLBやボルボXC40といった、従来は本格オプションの手に入りにくかった欧州車SUVの、本格的な牽引用のヒッチメンバーの製作も手がけている。

 ルーフラックのカスタムや足まわりのリフトアップ、トレーラーの実装のみならず、海外の本格的かつお洒落なアウトドア・ギアの輸入販売も行っている。

 AVAの収納ボックスといった手軽なアイテムも扱っているので、車種を問わずキャンパーなら要注目のファクトリー&ショップだ。


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

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ランニング
好きな有名人
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